こんにちは。時短父さんです。

投資情報サイト『モトリーフール』(米国版)に米国株配当貴族銘柄についての記事(28日配信)がありましたので、ご紹介します。タイトルは『3 Dividend Aristocrats to Buy and Hold Forever』、『買って永久ホールドすべき配当貴族3銘柄』です。

配当貴族銘柄とは、もうご存知の方も多いのとは思いますが、米国株の主要株価指数の一つS&P500指数を構成する銘柄のうち、今まで25年以上連続で配当を増やしてきている銘柄を指します。全部で65銘柄あります。500のうち65ですから、かなり優秀な銘柄たちと言っていい。

毎年配当を増やせるだけの利益があったり、キャッシュフローが安定的に増えていたりするわけで、銘柄選択のひとつの目安となることには同意して頂けると思います。

では早速、今回の記事(原文はこちら)で紹介された3銘柄を見て行きましょう。どれも馴染み深い銘柄たちです。

1.スリーエム(MMM)
一つはスリーエム(以下、3M)です。ここは文具のスコッチテープやポストイットを製造していることで知られていますが、実際はそれ以外にも6万種類以上の工業製品を手掛ける巨大コングロマリットです。

3Mはイノベータ―です。何故かっていうと、売上高の1/3が過去5年間で開発され製品化されたものによるからです。3Mの連続増配年数は62年に及び、忍耐強い株主に豊かなリターンをもたらしてきました。現在の配当利回りは3.3%となっています。

マクロ経済の逆風がここ数年あったため、3Mの株価パフォーマンスに悪影響がありました。しかし、3Mは構造改革を行い、バランスシートを強化し、利益率を改善しました。厳しい環境下においても、年初から営業利益は9%成長しました。

今年はN95マスクで特需もありました。しかし、価格をむやみに上げることなく、不正販売には徹底的に闘う姿勢を示し、誠実さを見せました。こういう会社あまりないよね。

3Mの株主は今後も配当が増えていくのか気になるところですが、先月の決算発表説明会で経営陣は以下のように述べていたようですよ。
「いつも述べていることだが、私たちの最優先事項は投資をすることだ。何故ならそれがベストリターンをもたらすと信じているからだ。次の優先事項は配当を支払うこと。配当は3Mの特徴であり、株主が気にしていることも理解している」

3Mは景気敏感株でボラティリティが高いすが、配当は今後も成長していくことでしょう。

2.プロクター&ギャンブル(PG)
二つ目は日用品大手のプロクター&ギャンブル(以下、P&G)です。P&Gは130年以上も配当を支払ってきた経験があり、年間ベースで64年連続して配当を増やしてきました。配当利回りは2.3%です。

皆さんの身の回り(特にキッチンや洗面台周り)にもP&Gの製品があることでしょう。現在P&Gのブランド総数は65となっていますが、これは5年前の130から大幅に減って(絞って)います。利益率の低いブランドを捨て、事業ポートフォリオを強化してきました。それはフリーキャッシュフローにも、そして株価にも表れています。

【PG】通期CF推移

P&Gは会計年度2020年の売上高が710億ドルに達し、前年比で5%増加し、営業利益率は1.3%改善しています。同社はその間に配当を6%増やしました。

経営層は会計年度2021年に配当を、2020年の78億ドルから80億ドルに増やすつもりでいます。ジョン・ミューラーCOO兼CFOは「会計年度2021年もキャッシュ創出と株主へのキャッシュ還元の長い取り組みは続く」と述べており、今後も配当が増えていくことはほぼ間違いありません。

3.ジョンソン&ジョンソン(JNJ)
来ましたね!ジョンソン&ジョンソン(以下、J&J)!こういう記事では良く見かけるこの銘柄。やはり共通して良い銘柄だという認識が広がっているのでしょう。

J&Jは過去58年間配当を増やし続けてきました。前回の増配率は6.3%、現在配当利回りは2.8%となっています。

この記事の著者によると、J&Jを推奨する理由は以下3つです。分散された事業ポートフォリオ、岩盤のように強固なバランスシート、成長性です。一つ目は私も分かる気がします。医薬品、医療機器、消費者関連の3つの部門がバランスよくポートフォリオを形成しています。消費者部門には超有名なブランド(バンドエイド、リステリンなど)が勢揃いしていますが、実際同部門の売上高は最も小さいです。
2019年には消費者部門では139億ドル、医薬品で422億ドル、医療機器で260億ドルでした。

J&Jは毎年莫大な資金を研究開発に投入しており、継続的なイノベーションを生み出すとともに、キャッシュフローと配当を安定化させています。年間売上高の25%が過去5年間で発売されたものだそう。それだけの財務的な基盤がしっかりしているのでしょう。成長のための投資も欠かせません。最近では65億ドルでモメンタファーマを買収すると発表しています(全部現金払い!!)。

経営陣は配当を優先事項の一つに挙げており、今後も配当貴族としての地位は揺るがないでしょう。


いや~どれも超有名どころでしたね。こういう記事見ると安心します。自分の保有銘柄が全て入っているっていうのもあるかもしれませんが。「配当貴族」いいですね。これからも保有し続けたいと思います。そして、今後配当貴族の仲間入りする銘柄なんかも見つけていきたいですね。

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