こんにちは。時短父さんです。
ブルームバーグ通信が伝えたところによると、米IBM(IBM)は欧州で1万人の従業員削減を計画しているそうです。IBMからの公式発表はありません。
この計画は、従業員の削減で低成長なサービスユニットのコスト削減と、先月発表されたインフラサービス部門のスピンオフに備えるためです。
1万人は欧州地域の従業員の20%にあたります。てか、この規模で欧州のたった2割、、、割合が少なくね。と思ってしまいましたが、IBMは世界全体で約35.2万人(2019年)も従業員を抱えているのです。一つの街を形成できますね。だから1万人は全体の2.8%に過ぎません。
で、主に英国やドイツが最も影響がありそうで、他にはポーランドやスロバキヤ、イタリア、ベルギーなんかでも計画されているようです。
IBMが欧州で人員削減計画を発表したのは11月初旬だったそう。今回はその具体的な地域と数字が出てきたということ。欧州労働組合の代表者が経営側との会談で聞いたみたいです。この人が匿名で語っているので、今回のはリークです。
削減の中心となるのは、顧客データセンターの管理やインストール、オペレーション、機器のメンテナンスなどを行う従来型(原文では「IBM's legacy」)の顧客サポートを行うITサービス事業です。
10月IBMは第3四半期の決算発表の際に、上記の事業をスピンオフさせ、今後収益の成長余地を期待する新たなハイブリッドクラウドやAIユニットへ事業を集中させると発表していました。スピンオフは2021年末までに終える予定となっています。
IBMのジェームズ・カバノフCFOは「IBMは、ビジネスをシンプル化し一貫性をもたらす構造的なアクションを取っている」と10月に説明していました。
IBMの株価は今年に入って8.6%下落し、今日も0.2%下落しています。株価のパフォーマンスはあまりパッとしませんね。でも、だからってIBMが投資先として不向きかというとそうでもありません。
確かに株価は物足りないし、業績の回復も顕著ではありません。ただ私はそろそろIBMは買いに向かって良いのではないかと考えています。むしろ株価の低迷は反転攻勢のチャンスです。
理由は、純利益率が改善してきたこと。2020年第1四半期は6.7%、同第2四半期は7.5%、同第3四半期は9.7%となっています。売上高はそれほど増えていないのですが、コスト削減が効いてきたのだと思っています。
またキャッシュフローも改善しています。2019年はレッドハット買収で巨額の資金が流出しましたが、営業キャッシュフローは安定的に増加傾向にあります。レッドハット買収分を差し引けば、フリーキャッシュフローも高い水準で維持できています。
そして最後はスピンオフ。コスト削減と事業資源の集中による収益性の向上が今後強く見込まれており、利益率が向上することでしょう。
上のチャートでも示したように、現在株価は124ドル近辺です。大手投資銀行のモルガン・スタンレーはIBMの目標株価を140ドルを維持していますし、BMOキャピタルは138ドルを維持しています。アルガスリサーチは155ドルを目標としています。
これらに加え、配当利回りが5.2%となっていることを見ると、現在の株価は安く放置されているように感じます。
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ブルームバーグ通信が伝えたところによると、米IBM(IBM)は欧州で1万人の従業員削減を計画しているそうです。IBMからの公式発表はありません。
この計画は、従業員の削減で低成長なサービスユニットのコスト削減と、先月発表されたインフラサービス部門のスピンオフに備えるためです。
1万人は欧州地域の従業員の20%にあたります。てか、この規模で欧州のたった2割、、、割合が少なくね。と思ってしまいましたが、IBMは世界全体で約35.2万人(2019年)も従業員を抱えているのです。一つの街を形成できますね。だから1万人は全体の2.8%に過ぎません。
で、主に英国やドイツが最も影響がありそうで、他にはポーランドやスロバキヤ、イタリア、ベルギーなんかでも計画されているようです。
IBMが欧州で人員削減計画を発表したのは11月初旬だったそう。今回はその具体的な地域と数字が出てきたということ。欧州労働組合の代表者が経営側との会談で聞いたみたいです。この人が匿名で語っているので、今回のはリークです。
削減の中心となるのは、顧客データセンターの管理やインストール、オペレーション、機器のメンテナンスなどを行う従来型(原文では「IBM's legacy」)の顧客サポートを行うITサービス事業です。
10月IBMは第3四半期の決算発表の際に、上記の事業をスピンオフさせ、今後収益の成長余地を期待する新たなハイブリッドクラウドやAIユニットへ事業を集中させると発表していました。スピンオフは2021年末までに終える予定となっています。
IBMのジェームズ・カバノフCFOは「IBMは、ビジネスをシンプル化し一貫性をもたらす構造的なアクションを取っている」と10月に説明していました。
IBMの株価は今年に入って8.6%下落し、今日も0.2%下落しています。株価のパフォーマンスはあまりパッとしませんね。でも、だからってIBMが投資先として不向きかというとそうでもありません。
確かに株価は物足りないし、業績の回復も顕著ではありません。ただ私はそろそろIBMは買いに向かって良いのではないかと考えています。むしろ株価の低迷は反転攻勢のチャンスです。
理由は、純利益率が改善してきたこと。2020年第1四半期は6.7%、同第2四半期は7.5%、同第3四半期は9.7%となっています。売上高はそれほど増えていないのですが、コスト削減が効いてきたのだと思っています。
またキャッシュフローも改善しています。2019年はレッドハット買収で巨額の資金が流出しましたが、営業キャッシュフローは安定的に増加傾向にあります。レッドハット買収分を差し引けば、フリーキャッシュフローも高い水準で維持できています。
そして最後はスピンオフ。コスト削減と事業資源の集中による収益性の向上が今後強く見込まれており、利益率が向上することでしょう。
上のチャートでも示したように、現在株価は124ドル近辺です。大手投資銀行のモルガン・スタンレーはIBMの目標株価を140ドルを維持していますし、BMOキャピタルは138ドルを維持しています。アルガスリサーチは155ドルを目標としています。
これらに加え、配当利回りが5.2%となっていることを見ると、現在の株価は安く放置されているように感じます。
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