こんにちは。時短父さんです。

13日、米複合企業のスリーエム(MMM、以下3M)は、10月の月次売上高を報告しました。それによると、世界全体での売上高は29億ドルで、前年比3%増加しました。オーガニック・ローカル・カーレンシ―(既存事業・現地通貨)ベースでは同2%増とのことです。

29億ドルは月次売上高の公表が4月分から始まって入って以来では最高です。下のグラフを見ていただければ、新型コロナの影響で4-5月は急減した売上高も、月を追うごとに増加してきたことが分かると思います。

【月次】月次売上高推移

尚、月次の売上高の公表は4-5月、7-8月、10月のみとなっています。6月、9月が抜け落ちているのは、四半期業績の発表にその数値が含まれているからです。上のグラフで示した6月・9月の売上高は四半期売上高から公表済みの4-5月分、7-8月分を差し引いた数値です。

部門別では、引き続きヘルスケア部門が好調で、ポイントとしては輸送・エレクトロニクス部門の減少幅が縮小したことでしょう。

ヘルスケア部門は前年比12%増加(オーガニック・ローカル・カーレンシ―ベースでは8%増)、消費者部門は7%増加(同8%増)、安全・産業部門は4%増加(同4%増)、輸送・エレクトロニクス部門は4%減少(同4%減)しました。

ヘルスケア部門は6月以降2桁の伸びを示しており好調だというのが分かります。また輸送・エレクトロニクス部門は、8月に11%減となっていましたが、10月は減少幅を縮小させました。

【月次】部門別月次売上高推移

輸送・エレクトロニクス部門が回復に向かう背景には、おそらく中国経済の回復があるのだと思います。自動車などの輸送機器の製造に必要な資本財の需要が拡大してきているのでしょう。

その中国ですが、地域別の売上高増加率でも高位を維持しています。中国事業は前年比13%増加(8月は6%増)でした。また日本も4%減少となり、8月の15%減少から回復傾向が見られます。

世界全体で見ても売上高は増加しました。アジア太平洋では前年比3%増加(オーガニック・ローカル・カーレンシ―ベースでは1%増)、欧州・中東・アフリカは2%増加(同1%増)、米州圏は2%増加(同2%増)でした。
【月次】日中売上高推移

3Mの10月売上高は概ね好調でした。それを受けてか、13日の株価は前日比1.67%高となりました。通期の見通しを予想するのはやや早計かとは思います。しかし、10月の売上高の水準が残り2ヵ月続くとしたら、年間売上高は322億ドルとなり、昨年とほぼ同様かやや上回る公算が高いです。

今年は投資支出をかなり抑えているので、フリーキャッシュフローは相当なものになることでしょう。そして株主への還元も、今年以上のものになる可能性が高い。仕込むなら、早めの方が良さそうです。ちなみに今年最後の四半期配当の権利落ち日は11月19日です。お忘れなく。

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