こんにちは。時短父さんです。

10月26日の記事で、米国株連続増配年数が25年以上を誇る配当貴族銘柄のうち、12月支払いの四半期配当で増配を発表した5銘柄とそろそろ増配を発表するであろう5銘柄を紹介しました。

前者にはテファン(SCL)、ゴーマン・ロップ(GRC)、VFコーポレーション(VFC)、ミドルセックス・ウォーター(MSEX)、マクドナルド(MCD)が含まれていました。これら5銘柄については10月26日の記事をご確認ください。

で、後者のそろそろ増配を発表するんじゃないか5銘柄ですが、その後どうなったか?気になったので、調べてみたところ、続々と増配発表がされていました。以下、当該5銘柄と追加的に確認した3銘柄をご紹介します。

※「」内は10月26日の記事からの引用です。増配予想との比較でご確認ください。

エマソン・エレクトリック(EMR)
「一つ目はエマソン・エレクトリックです。同社は産業・商業・一般顧客向けなど幅広い分野でエンジニアリング・サービスを展開する世界的な複合企業です。同社の連続増配年数は63年となっており、配当貴族より一段上の配当王です。

直近10年間の平均増配率は4.2%となっていますが、直近5年では1.2%です。従って、今年も増配があったとしても、わずか1%程度(0.01ドル=1セント程度)となる見込みです。昨年は11月5日に増配発表がありましたので、来週あるものと思います。」

で、実際は0.500ドル⇒0.505ドルへと0.005ドル(1%)の増配でした。概ね予想は当たっていたようです。エマソン・エレクトリックの権利落ち日は11月12日、支払日は12月10日となっています。

ランカスター・コロニー(LANC)
「二つ目はランカスター・コロニーです。同社は特殊食品に重点を置く消費者製品を製造し、小売および食品サービス市場向けに販売する多角製品メーカーです。連続増配年数は57年で、こちらも配当王です。

直近10年間の平均増配率は8.9%となっていて、直近5年でも8.8%とあまり減少していません。おそらく今年は7%程度の増配となる見込みで、0.75ドルの四半期配当となるでしょう。昨年は11月13日に増配が発表されました。」

で、実際は0.70ドル⇒0.75ドルへと0.05ドル(7.1%)の増配でした。見事に予想的中です!ランカスター・コロニーの権利落ち日は12月4日、支払日は12月31日となっています。

【LANC】配当推移


ブラック・ヒルズ・コープ(BKH)
「ブラック・ヒルズ・コープはサウスダコタ州ラピッドシティにある総合エネルギー会社で、サウスダコタ州とワイオミング州に電力とガスを、アメリカ西部全体に電力を販売しています。連続増配年数は50年。これも配当王だ。

直近10年間の平均増配率は4.2%ですが、驚くべきことに直近5年間では6.6%となっています。今年も5~6%の増配はほぼ確実でしょう。現在配当利回りが3.6%と高配当なので、投資妙味がありそうです。昨年は10月29日に増配を発表しているので、今週ありそうですね。」

で、実際の配当は0.535ドル⇒0.565ドルへと0.03ドル(5.6%)の増配でした。こちらも予想の範囲内でした。ブラック・ヒルズ・コープの権利落ち日は11月16日、支払日は12月1日です。

ベクトン・ディッキンソン(BDX)
「ベクトン・ディッキンソンは医療機器、体外診断用医薬品、試薬その他ヘルスケア関連製品を取り扱う医療技術メーカーです。連続増配年数は48年です。

直近10年間の平均増配率は8.6%で、直近2年は2.7%と増配率が伸び悩んでいます。今年はさらに低い1%台前半程度になるかもしれません。昨年は11月25日に発表がありました。」

残念ながら、こちらはまだ四半期配当の発表がありません。おそらく再来週になると思います。


アトモス・エナジー(ATO)
「最後はアトモス・エナジーです。同社はテキサスに本拠を置くエネルギー会社で、米国最大の天然ガスのみの販売業者です。連続増配年数は37年です。

直近10年間の平均増配率は5.6%ですが、直近5年間は8.1%となっています。増配停止や減配が目立つエネルギー業界において、増配を継続し、かつ増配幅を拡大させている珍しい企業です。昨年は11月6日増配発表がありました。」

で、実際の配当は0.575ドル⇒0.625ドルへと0.05ドル(8.7%)の増配でした。過去10年間の平均増配率を大きく上回っています。アトモス・エナジーの権利落ち日は11月27日、支払日は12月14日です。 

ATO配当推移

ここまでは10月26日の記事で取り上げた5銘柄でした。そして追加的に3銘柄をご紹介します。

テナント(TNC)
テナントは業務用床清掃機器メーカーで床清掃機器、塗 布機などの設計、製造、販売を手掛けています。連続増配年は48年と配当貴族銘柄でも長寿増配銘柄の一つです。

今回テナントは12月支払の四半期配当を0.22ドル⇒0.23ドルへと0.01ドル(4.5%)増配しました。ただテナントは毎年12月に必ず増配するというわけではなく、8四半期に1回増配をして、なんとか48年連続増配を維持してきました。

マーキュリー・ジェネラル(MCY)
マーキュリー・ジェネラルはカリフォリニア州など複数の週で個人向け自動車保険を手掛ける代理店販売型保険会社です。連続増配年数は34年となっています。

マーキュリー・ジェネラルは四半期配当を0.6300ドル⇒0.6325ドルへと0.0025ドル(たった0.4%)増配しました。これまでの10年間の平均増配率も0.7%と低位に推移しているので驚きはありませんが、これでも配当貴族の称号をえられるのですからね、、、権利落ち日は12月15日、支払日は12月30日です。

カレン・フロスト・バンカーズ(CFR)
最後はカレン・フロスト・バンカーズです。同社は金融持ち株会社で、主要銀行子会社のフロスト・ナショナル・バンクは、テキサス州で銀行支店115店舗超を展開し、企業、消費者向け銀行業務を行っています。

カレン・フロスト・バンカーズは四半期配当を0.71ドル⇒0.72ドルへと0.01ドル(1.4%)増配しました。同社はこれまで6月支払時に増配を行ってきましたが、今年の6月に増配はありませんでした。したがって12月に増配を逃すと、連続増配が止まってしまうため、仕方なく上げたような気がしています。

増配率1.4%がそれを物語っています。年間配当ベースで見ても、今年は1.8%増止まり。昨年は8.5%、一昨年は14.7%ありました。

さぁ、いかがだったでしょうか?お気に入りの銘柄はありましたか?連続増配株の投資が絶対的に正しいというつもりはありませんが、インカム投資家にとってはとても心強い味方であるのは間違いありませんね。


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マーク リクテンフェルド
APJ Media
2020-06-18