こんにちは。時短父さんです。

米クレジットカード大手のビザ(V)は2020年7-9月(FY2020第4四半期)と通期の決算を発表しました。内容は苦戦しながらも、ライバルのマスターカード(MA)やアメックス(AXP)よりはマシです。

まずはビザの四半期決算から。

四半期はの売上高は51.0億ドルで、前年比17%減少しました。新型コロナの影響で消費が落ち込んでいることがまだ影響しています。4-6月期も同17%減だったので、落ち込み幅としては横ばいです。

営業利益は31.4億ドルで、同16%減少しました。それでも31億ドルですからね。営業利益率は62%で前年同期(61%)より改善しています!

純利益は21.3億ドルで、同29%減少しました。法人税(income tax provision)で約1.5倍も持っていかれているのが響いているようです。よって希薄化後の一株当たり(クラスA株)利益は0.97ドル(前年同期1.34ドル)となりました。

特別項目の除く調整後の一株利益は1.12ドルで、こちらは市場予想1.09ドルを上回りました。

【V】4Q業績推移

通期ではどうだったでしょうか?こちらはざっくりと。

売上高は218億ドル(前年比4.9%減)、営業利益は140億ドル(同6.1%減)、純利益は108億ドル(同10%減)、希薄化一株利益は4.89ドル(同8.1%減)でした。会計年度が10~9月となっており、新型コロナの影響が業績に出始めたのが、第3四半期以降だったから、減収・減益幅が小さくて済んでいます。

調整後一株利益は5.04ドルで、こちらも市場予想5.01ドルを上回りました。減収減益とはいえ、営業利益率は60%台を維持しており、依然として高収益体質には変わりありません。

【V】通期業績推移

キャッシュフローはどうだったかというと、こちらはやや悪化しました。営業CFは104億ドルで前年比18%減でした。投資CFは14億ドルの収入でプラスとなり、フリーCFは118億ドル(同2.7%減)でした。営業CFマージンは48%で、前年の56%からは悪化しました。

ただ当然のことながら配当支払いには問題がありません。ビザは年間通して26.6億ドルの配当を払っていますが、キャッシュフローベースの配当性向は22%に過ぎません。それ以上に81億ドルも自社株買いを行っています。

【V】通期CF推移

ビザの決算は総じて良くも悪くもなかったと、私は思います。特に、ライバルのマスターカードやアメックスに比べては。
同日に発表したマスターカードは28%の減益で、一株利益は市場予想を下回りました。さらにアメックスも40%減益だったと発表しています(23日)。これらと比較すれば、ビザの業績はややマシと言えますね。

さぁ、この時点ではまだ今朝のモーサテはビザの決算を報じていません。こちらが先に速報としてお伝えしました!!(笑)


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