こんにちは。時短父さんです。

米コングロマリットの3M(MMM)は、2020年第3四半期(7-9月)の決算を発表しました。内容はまぁまぁ良かった、と私は思う。

売上高は83.5億ドルで、前年比4.5%増加しました。ヘルスケア部門の売上高が25%伸びたことなどが売上高を底上げました。売上高の市場予想は83.2億ドルでしたので、わずかに上回りましたね。

営業利益は19.0億ドルで、同5.1%減少しました。売上原価や一般管理費が増加しており、コスト削減が甘かったような印象を受けます。営業利益率は第3四半期の平均23.8%を下回る22.9%でした。

純利益は14.1億ドルで、同10.5%減少しました。前年同期にはガス検知器事業の売却益が計上されていましたが、それが剥落したことも影響しています。

よって希薄化後の一株利益は2.43ドルとなりました。前年同期2.75ドルから11%あまり減少しています。2012年以来ずっと増加してきましたが、初めての減益ですね。

3Q業績推移

が、一株利益は市場予想2.25ドルを0.22ドル分上回っています。昨日のブログで、過去の利益率から今期の一株利益予想を立てました。それによれば、基本的な一株利益は2.46ドル、希薄化後で2.44ドル、一項目の調整後で2.30~2.35ドルとしていました。

3Mの発表では基本的一株利益は2.45ドル、希薄化後は2.43ドルとなっています(調整後はなかった)。つまりほぼ私の予想と一致し、市場予想を上回る結果となったのです。

業績の話に戻しましょう。

部門別売上高では安全・産業部門が6.1%増加、交通・エレクトロニクス部門は7.6%減少(2年連続で減です)、ヘルスケア部門は25.5%増加、消費者部門は7.0%増加しました。ヘルスケアが特に伸びていますが、これは医療機器メーカー・アセリティの取得があったからですね。

3Qセグメント別売上高


地域別では既存事業・通貨ベースで、米州圏が3.4%増加、アジア太平洋が2.6%減少、欧州・中東・アフリカが0.3%減少、世界全体では0.9%増加でした。米州圏の回復が顕著です。トータルの売上高の変化では、米州圏が7.7%増加、アジア太平洋が0.6%減少、欧州・中東・アフリカが4.4%増加、世界全体では冒頭で述べたとおり4.5%増加です。

アジア太平洋が苦戦しているのが分かりますね。その中でも日本事業は2桁の減少でダメです。一方、中国事業は好調なようです。

9ヶ月間の累積キャッシュフローはどうでしょう。
営業キャッシュフローは55.9億ドルで、前年比18%増加しました。9ヶ月間累積の売上高が236億ドルなので、営業CFマージンは23.7%となりました。一方、投資キャッシュフローは3.2億ドルの支出で、同72%減少しました。

よってフリーキャッシュフローは52.7億ドルと、2012年以降では最も多くキャッシュを稼ぎ出しました。気になるのは配当支払余力ですね。3Mはこの9ヵ月間で25.4億ドルの配当を支払いましたので、キャッシュフローベースの配当性向は48.1%(=25.4億ドルドル÷52.7億ドル)となりました。

前年同期は69%ありましたから、だいぶ余力が出てきました。おそらく来期の増配率は今期(2.1%)を上回ってくると思いますね。

3QCF推移

さぁ、総じて良かった決算だと私は思うのですが、株価はあまり反応していない。というか、3%安となってしまいました。大統領選の行方やら、コロナ感染拡大が止まらないことが影響しているのでしょう。

でも、3Mはなんだかんだ言っても、ちゃんと結果を出してきますので、安心して見ていられます。以前取り上げた、訴訟費用の件、あれだけはリスクかもしれませんが、ずっと保有していたい銘柄の一つではあります。


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