こんにちは。時短父さんです。

米日用品大手のプロクター&ギャンブル(PG)は、会計年度2021年(FY2021)第1四半期(6-9月)の決算を発表しました。内容は非常に良かったです。

売上高は193.1億ドルで、前年同期比8.5%増加しました。トイレット・ペーバーや洗濯洗剤などの主力のホームケア部門の売上高が2桁の伸びを示し、全体をけん引しました。

営業利益は52.8億ドルで、同23.1%増加しました。一般管理費を2%増に抑制できたことが利益を大きく押し上げました。

純利益は42.7億ドルで、同19.0%増加しました。第1四半期としては、FY2014以降の最高益で、かつFY2016以来の増益幅となっています。

希薄化後の一株利益は1.63ドルで、前年同期の1.36ドルから大きく増加しました。市場予想は1.43ドルでした。

1Q(3カ月)業績推移

全体をけん引したのは、主力で売上高の1/3を占めるFabric & Home Care部門です。こちらは66.4億ドルとなり、前年比で13.9%増加しました。パンデミックにより自宅での洗濯需要が高まり、全ての地域で既存事業売上高が20%以上となりました。

Beauty部門は6.6%の増収となりました。北米や中華圏での需要が高く、セーフガード・ハンドソープや消毒液が好調でした。中華圏ではSK-Ⅱが20%増加しました。

Grooming部門は、非常に珍しいことですが、4.6%の増収となりました。これは電気シェーバーが好調だったことが要因のようです。

その他、Health Care部門は11.3%の増収、Baby, Feminine & Family Care部門は3.4%の増収でした。

そう、全ての部門で増収を達成したのです。四半期ベースでの全部門が増収だったのは3期ぶりのことです。
1Q(3カ月)セグメント別売上高推移

売上高・利益の好調さに加えて、キャッシュフローの力強さも際立っています。
四半期の営業CFは47.3億ドルで、前年同期比13.7%増加しました。営業CFマージン(営業CF÷売上高)は24.5%で、同1.1ポイント上昇しています。おそらく過去最高水準なのではないかと思います。

また投資CFは8.2億ドルに抑制されており、39億ドルという莫大なフリーキャッシュフローを生み出しています。プロクター&ギャンブルは、第1四半期で20億ドルの配当を支払いましたが、それでも余りあるキャッシュですので、今後の増配には全くもって問題ないです。

1Q(3カ月)CF推移

ほんと、こういう企業に投資すべきだし、これまで投資してきて良かったと思います。強力なブランドに支えられた力強い収益力と株主還元姿勢。これらが合わさったら最強ですね!

そして更に朗報です。プロクター&ギャンブルはFY2021の通期見通しを引き上げました。これまで2-4%増としていた既存事業売上高を、4-5%増に引き上げたのです。

またコア利益については、3-7%増としていたのを、5-8%増に引き上げました。

さらにFY2021は配当で80億ドルを支払う予定だとしています。これはFY2020が78億ドルだったのに対して、2.5%増加を意味しています。さらには自社株買いも60-80億ドルとしていた規模を、70-90億ドルに引き上げます。全体で150-170億ドルの還元を行う予定です。

今回の決算発表と見通しの引き上げを受けて、20日の株価は寄り付きで2.8%上昇しましたが、終値は0.4%高でした。

えっ??なんでなんで?ですよね。こんな超優良企業の好決算で「売る」なんていう選択肢があるんですかね?プロクター&ギャンブルは、私が保有する銘柄のなかでも、絶対に手放さない銘柄の一つです。大事に大事に育ていますよ。


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