こんにちは。時短父さんです。
米ソフトウェアのIBM(IBM)は、2020年第3四半期(7-9月)の決算を発表しました。内容はまちまちでした。
売上高は175.6億ドルで、前年比2.6%減少しました。主要5部門のうち、増収を果たしたのはクラウド&コグニティブ部門のみで、他は全て減収となりました。ただ売上高は市場予想(175.4億ドル)をわずかに上回りました。
純利益は16.9億ドルで、前年比1.6%増加しました。減収となったものの、粗利益率が48.0%に上昇した(前年比1.8ポイント増)ことが、純利益をやや押し上げました。
希薄化後の一株利益は1.89ドルで、前年比1.1%増加しました。また一時項目を除く調整後の一株利益は2.58ドルとなり、こちらは市場予想2.55ドルをわずかに上回りました。

部門別で見てみましょう。
先ほども書いたように、部門別ではクラウド&コグニティブ部門が唯一売上高が前年比で増加(5.2%増)しました。これはレッド・ハットの買収効果によるもので、レッド・ハット自体の収入は16%増加した模様です。クラウド事業全体では19%増で、60億ドルの売上高となりました。
グローバルビジネス部門の売上高は前年比3.7%減、一部事業の分社化が決まっているテクノロジーサービス部門は3.6%減、システム部門は15.1%減、ファイナンス部門は20.4%減となっています。
今後IBMが注力していくクラウド事業が引き続き伸びてきていることは、投資家にとっては安心材料ですし、クラウドは会社の収益の柱となることでしょう。

でも何故クラウドなんでしょうね?もちろん世の中の趨勢みたいなものもあるのでしょうが、やはり儲かる分野なのだと思います。
実際、粗利益率(売上総利益÷売上高)では、クラウド&コグニティブ部門は77%もあります。他部門はシステム部門で51%、グローバルテクノロジーサービス部門で35%、グローバルビジネスサービス部門で33%などとなっています。
クラウドは利益率が良いのです。だからIBMがここに注力していくのも理解できますね。昨年はこのレッド・ハットの買収で多額の支出がありましたが、これはIBMが生き残っていくために必要なことだったのかもしれません。
キャッシュフローの推移を見てみます。
第3四半期の営業CFは42.8億ドルで前年比18.4%増加した一方で、投資CFは3.3億ドルに留まりました。よってフリーCFは39.5億ドルとなりました。営業CFマージン(営業CF÷売上高)は24%に上昇しました。
2019年はレッド・ハット買収に伴い多額のキャッシュが流失しましたが、先ほども述べたように、そのプラスの効果は徐々に表れています。

コロナ禍のなか、前年比での数字は悪化した面もありしたが、これはすでに織り込み済みのはず。むしろ売上高と調整後一株利益がわずかに予想を上回ったのは、まずまずの結果と捉えて良いのではないでしょうか。
IBMは今回、通期見通しを出しませんでした。ただこれまでの9ヵ月間(1-9月)での業績は、売上高は前年比4%減、希薄化後一株利益は27%減などとなっていて、通期では減益となることは必至です。
今後の分社化で、経営資源を集中させてより効率的に利益を獲得できるのかに注目して行きたいと思います。
そして最後にですが、IBMのジェームズ・カバノフCFOは以下のようにコメントしていたので、記しておきます。
「私たちはハイブリッド・クラウドとAIイノベーション・テクノロジーの分野での投資を増やすために財務の柔軟性がすでにある。一方で、長期的な配当政策を守りながら」
必要な投資はしていくけど、株主様への配当はこれまで通り増やして行きますよ、と私は解釈しています。
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米ソフトウェアのIBM(IBM)は、2020年第3四半期(7-9月)の決算を発表しました。内容はまちまちでした。
売上高は175.6億ドルで、前年比2.6%減少しました。主要5部門のうち、増収を果たしたのはクラウド&コグニティブ部門のみで、他は全て減収となりました。ただ売上高は市場予想(175.4億ドル)をわずかに上回りました。
純利益は16.9億ドルで、前年比1.6%増加しました。減収となったものの、粗利益率が48.0%に上昇した(前年比1.8ポイント増)ことが、純利益をやや押し上げました。
希薄化後の一株利益は1.89ドルで、前年比1.1%増加しました。また一時項目を除く調整後の一株利益は2.58ドルとなり、こちらは市場予想2.55ドルをわずかに上回りました。

部門別で見てみましょう。
先ほども書いたように、部門別ではクラウド&コグニティブ部門が唯一売上高が前年比で増加(5.2%増)しました。これはレッド・ハットの買収効果によるもので、レッド・ハット自体の収入は16%増加した模様です。クラウド事業全体では19%増で、60億ドルの売上高となりました。
グローバルビジネス部門の売上高は前年比3.7%減、一部事業の分社化が決まっているテクノロジーサービス部門は3.6%減、システム部門は15.1%減、ファイナンス部門は20.4%減となっています。
今後IBMが注力していくクラウド事業が引き続き伸びてきていることは、投資家にとっては安心材料ですし、クラウドは会社の収益の柱となることでしょう。

でも何故クラウドなんでしょうね?もちろん世の中の趨勢みたいなものもあるのでしょうが、やはり儲かる分野なのだと思います。
実際、粗利益率(売上総利益÷売上高)では、クラウド&コグニティブ部門は77%もあります。他部門はシステム部門で51%、グローバルテクノロジーサービス部門で35%、グローバルビジネスサービス部門で33%などとなっています。
クラウドは利益率が良いのです。だからIBMがここに注力していくのも理解できますね。昨年はこのレッド・ハットの買収で多額の支出がありましたが、これはIBMが生き残っていくために必要なことだったのかもしれません。
キャッシュフローの推移を見てみます。
第3四半期の営業CFは42.8億ドルで前年比18.4%増加した一方で、投資CFは3.3億ドルに留まりました。よってフリーCFは39.5億ドルとなりました。営業CFマージン(営業CF÷売上高)は24%に上昇しました。
2019年はレッド・ハット買収に伴い多額のキャッシュが流失しましたが、先ほども述べたように、そのプラスの効果は徐々に表れています。

コロナ禍のなか、前年比での数字は悪化した面もありしたが、これはすでに織り込み済みのはず。むしろ売上高と調整後一株利益がわずかに予想を上回ったのは、まずまずの結果と捉えて良いのではないでしょうか。
IBMは今回、通期見通しを出しませんでした。ただこれまでの9ヵ月間(1-9月)での業績は、売上高は前年比4%減、希薄化後一株利益は27%減などとなっていて、通期では減益となることは必至です。
今後の分社化で、経営資源を集中させてより効率的に利益を獲得できるのかに注目して行きたいと思います。
そして最後にですが、IBMのジェームズ・カバノフCFOは以下のようにコメントしていたので、記しておきます。
「私たちはハイブリッド・クラウドとAIイノベーション・テクノロジーの分野での投資を増やすために財務の柔軟性がすでにある。一方で、長期的な配当政策を守りながら」
必要な投資はしていくけど、株主様への配当はこれまで通り増やして行きますよ、と私は解釈しています。
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