こんにちは。時短父さんです。

10月15日のモトリーフール(米国版)に3M(MMM)に関する記事がありました。タイトルは『Near a 3 Year Low, Is 3M a Buy?』です。訳すと、『3年も株価低迷している3Mは「買い」か?』といったところでしょうか?

確かに。私が3Mを初めて買ったのは、2019年1月(2年弱前)のことです。それ以後、3Mはずーっと含み損のままです。途中何度か買い増しをしていたんですけどね。

 株価
モトリーフールの記事によれば、3M(正式にはミネソタ・マイニング&マニュファクチュアリング)は、過去3年間で時価総額の3分の1を失ったとしています。今年は、パンデミックの影響で7%下落しましたが、過去の下落はそれ以上です。

株価は低迷しているわけですが、これは3Mを買いに値するのでしょうか?

通常、工業株・製造業株のような景気敏感株は、バリュエーションの価値を計るのが難しいです。3Mのような企業は景気後退時に利益の減少に見舞われます。しかし、長期的な収益力についてはほぼ無傷と言ってよい。不景気には単純に需要が落ち込むだけだからです。だから、3Mのバリュエーションを計るうえにおいては、Price to Sales Ratioは最も適したやり方とは言えないのです。

Price to Sales Ratioとは、株価売上高倍率のことで、時価総額を年間売上高で割ったものです。PSRと略されます。売上高が同等の2社を比較した場合に、この倍率が高いほど、株価は割高と判断されます。

記事ではこのPSRと相対的な配当利回りを用いて3Mのバリュエーションを説明しています。

3MのPSRは、現在3.1倍です。過去3年間の平均は3.6倍でした。つまり今は過去に比べれば割安ということでしょう。一方、配当利回りは3.5%付近です。前回これほどまでに高かったのは、2008-09年の金融危機時だった指摘しています。

この2つの指標を用いれば、長期の配当投資家にとって3Mが魅力的なものだと分かるでしょう。でもパンデミックでは株価低迷しているのは理解できますが、何故3年も前から続いているのでしょう?

株式を買う行為はいつも妥協の産物です。何故なら、完璧な企業なんてないからです。パンデミックのなか3Mは良くやっています。第2四半期は1.78ドルの一株利益を上げ(前年比では16%減)ましたが、もっとも大事なのは、それぞれの部門が2桁の営業利益率を誇っていることです。

しかし、3Mの負債比率(負債÷自己資本)はおよそ25%で、他企業と比べても低い水準ですが、3Mにとっては歴史上最も高い水準になっています。投資家は3Mの負債が重しになっていることを懸念しているのです。

また配当性向は65%と、同社史上では最も高いレベルまで来ています。配当性向65%は、異常な数値とは言えないまでも、目が離せない水準です。

財務指標の問題だけでなく、訴訟問題もリスクとして挙げられます。一つは製造工場に対する環境訴訟、もう一つは製品の安全性についての訴訟です。これらは長年の問題で、3Mに多額のコストを支払わせてきました。それが過去3年間株価が低迷している理由です。

3Mへ投資するなら、これらの問題を考慮したうえで買うべきだと指摘しています。


ん・・・。最後に訴訟コストで締めちゃうのか。

確かに3Mの訴訟問題はあまり話題になりません(プレスリリースでも聞かない)が、それ相応のコストが掛かっているのでしょうね。2019年の年次報告書を見返したら、おそらく9.7億ドル(約1000億円)のコストが掛かっています。

また年次報告書内で「Lawsuit」を検索すると、60個もヒットしました。それだけ経営陣も訴訟リスクを認識しているのでしょう。

今まで気にして気にしてきませんでしたが、これからはこの訴訟コストも見て行く必要はありそうですね。


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