こんにちは。時短父さんです。

国内の人気ファンド「ひふみ投信」の兄妹ファンド「ひふみワールド」が、10月8日で設定から一年を迎えました。一年間での成果はどうだったでしょうか?運用内容については何か変化があったでしょうか?その辺りを検証してみたいと思います。

まず気になる基準価額です。

10月8日時点の基準価額は12,808円でした。投資信託というのは、最初の設定価額が10,000円ですので、ひふみワールドの場合、一年間で22.8%上昇したことになります。途中、コロナショックで8,259円(3月23日)まで下落しましたが、そこから良く盛り返しましたね。

ひふみワールド基準価額推移

また一年前の純資産額は51.28億円でしたが、10月8日時点では164.39億円と3倍以上に拡大しています。

次は組入れ銘柄数です。
79銘柄からスタートした「ひふみワールド」は、9月度運用報告書によると、現在103銘柄(24銘柄増)となっています。純資産額の増加とともに、銘柄数も増やしてきました。

【ひふみワールド】組入れ銘柄数の推移

これは資産配分比率にも表れています。
2019年10月は海外株式・投資証券と預金等の比率が6.5:3.5だったのに対し、現在は8.7:1.3となっています。2-3月に預金等の比率が増えている(=海外株式が縮少している)のは、コロナショックで株価が急落したからです。でも全体的には株式の比率が増加してきたことは確認できると思います。
【ひふみワールド】資産配分比率の推移

似たようなグラフの紹介で恐縮ですが、国別の資産比率も見ておきましょう。
当初はアメリカが39.2%、中国が5.3%、フランス4.5%、イギリス3.7%などとなっていました。9月末時点ではアメリカ59%、中国9.1%と共に拡大している一方、フランスは4.4%でほぼ変わらず、イギリスは2.2%で減少しています。
【ひふみワールド】国別資産比率の推移

具体的な銘柄はどうでしょう。
一年前の組入れ上位10銘柄には、サイトワン・ランドスケープ・サプライ(SITE)やビザ(V)、ダウ(DOW)などが入っていました。サイトワンは今でも入っていますが、1位はアイルランドのアクセンチュアとなっています。

9月の上位10銘柄には半導体・半導体製造装置セクターが3銘柄(エヌビディア、クアルコム、ザイリンクス)も入っています。セクターが偏らないか懸念しますね。またBJ'sホールセールクラブやアマゾンといった小売り2銘柄もあります。

全体的に見れば、超有名どころというよりは、あまり知られていないけど、その業界ではキラリと光るものを持っている銘柄を選んでいるように思います。

一年経ってみて成果としては、リターン22%はまずまずの結果なのではないでしょうか。さすがと思います。ただ長期投資の視点に立った時に、パフォーマンスが鈍化した「ひふみ投信」とならないよう注意しながらの運用を心掛けていく必要はあるでしょう。

「ひふみワールド」に投資していない方でも、組入れ銘柄を参考にされても、面白いかもしれませんね。


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投資バカの思考法
藤野 英人
SBクリエイティブ
2015-09-11