こんにちは。時短父さんです。

米石油メジャーのエクソン・モービル(XOM)は、欧州事業において、2021年の終わりまでに最大で1600人の人員削減を計画していることを発表しました。国ごとの詳細は、事業や市場環境により左右されるとして、現時点での発表はありません。

生産設備

エクソンモービルは、欧州は同社にとって重要なマーケットであるものの、これまでにない市場環境でビジネスをコントロールし、コスト競争力を改善させるには、現時点では必要なアクション、だとしています。

もう皆さんご存知のように、エクソンをはじめとしたエネルギー会社は、原油価格の下落・低迷によって大打撃を受けてきました。多くの米シェール企業が経営破綻しました。

事業構造を変える動きも活発です。英ブリティッシュ・ペトロリウム(BP)は、クリーンエネルギーへの転換を計画しています。米シェブロン(CVX)はノーブル・エナジーを50億ドルで買収しました。

しかし、かつて米国最大の時価総額を誇ったエクソンは、まだ大きな変化を望んでいないようです。エクソンはひとまずコスト削減でこの難局を乗り切ろうとしています。

投資計画のうち30%削減、営業費用を少なくとも10億ドル削減、従業員の確定拠出年金への拠出を停止・・・先日は欧州事業(イギリス領北海)の資産売却を発表していました。

コスト削減に、非中核事業の資産売却と、矢継ぎ早に対策を取っています。このスピード感は素晴らしい。

それもこれも何のため・誰のためですか?

そう株主・投資家のためです!!配当を維持するためです。

エクソンは2四半期連続で最終赤字を計上しましたが、配当は維持されました。第3四半期も赤字に陥る公算が高いです。市場予想は0.08ドルの損失(前年同期は0.68ドル黒字)とされています。厳しい状況が続くことには変わりありません。

「何がなんでも配当は守られる」とまでは言いませんが、コスト削減策の最終手段として温存しておくことは間違いないでしょう。少なくとも、従業員よりも株主の立場を尊重しているのは確かですし、エクソンは資本主義を象徴する企業だと思います。

「株主尊重」と言うは易しです。実際に行動に移しているエクソンを、株主は見捨ててはいけないと私は思います。原油を取り巻く環境が厳しいのは、間違いありません。しかし、株主、そして長期投資家なら根気強く耐える姿勢も示したいものです。


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