こんにちは。時短父さんです。
たばこ大手の日本たばこ産業(JT)は31日に、2020年第2四半期(6ヵ月間)の決算を発表しました。減収減益という予想はしてたけれど、やはり厳しい内容となりました。
売上収益は1兆302億円で、前年比2.7%減少しました。海外事業で増収となったものの、その他3事業は減収となりました。コロナ禍による売上収益の影響は350億円程度と、JTは発表しています。
営業利益は2519億円で、前年比19.1%減少しました。19年は医薬の一時金収入がありましたが、それが剥落したことが要因です。一方、為替一定ベースの調整営業利益は3092億円で、前年比7.5%増加しました。JTはこちらの数値を重視しているので、これが増えたことは評価できますね。
純利益は1724億円で、前年比23%減少し、一株利益も前年の127.18円から97.19円へと大きく減少しました。

セグメント別の売上収益では、国内たばこ事業は2715億円で前年比11.4%減少しました。緊急事態宣言下の4-5月に紙巻たばこの需要が減退したこと、シェアの低下が要因のようです。加熱式たばこはシェア25%まで拡大したようです。
海外たばこ事業の売上収益は6640億円で、前年比1.9%増加しました。唯一増収となったセグメントです。総販売数量が4.8%減少するなど、海外でも需要は減少しました。しかしプライシング効果(値上げ)によって、数量減少を相殺することができました。ロシアやバングラディッシュなどでシェアが低下する一方、フランス、イラン、イタリアなどではシェアは堅調に推移しています。
医薬事業の売上収益は372億円で、前年比10.8%減少しました。海外ロイヤリティ収入の減少が直結しました。ただ研究開発費の減少や子会社・鳥居薬品の増益に、同事業の営業利益は増益となりました。
加工食品事業の売上収益は718億円で、前年比4.8%減少しました。緊急事態宣言下では、冷凍食品の販売は好調でしたが、その他食品(ベーカリーや調味料)は需要が減少しました。

こうして見ると、国内たばこは右肩下がり、海外たばこは何とか踏み止まっているのが分かります。医薬と加工食品にはもっと頑張ってもらいたいですね。
2四半期累積のキャッシュフローは、ちょっと厳しいものとなっています。
営業CFは1266億円で前年比46%も減少しました。営業CFを売上収益で割る営業CFマージンは12.3%となり、9ポイントほど減少しました。収益力が低下したことを意味します。投資CFは278億円に抑えていて、良かったです。
よってフリーCFは987億円となりました。同期間にJTは配当を1365億円支払っていますので、残り2四半期で十分なフリーCFを確保する必要があります。

さらに、ちょっとまずいことに通期の業績見通しを修正(しかも下方に)しました。
売上収益は2兆100億円とし、当初見込み比1700億円減、前年比7.6%減としました。純利益は2860億円とし、当初見込み比190億円減、前年比17.9%減としました。ここ最近の円高傾向も減益要因の一つですが、主要因はやはりコロナ禍です。
国内たばこでは紙巻たばこの総需要を「8%台半ばの減少」に下方修正し、海外たばこでは総販売数量を「約6%の減少」に下方修正、成熟市場での需要も「約3%の減少」に下方修正するなどしています。
すべて外出自粛やロックダウン、失業などによる可処分所得の減少を要因としています。
これはなかなか厳しい経営になりましたね。今のところ、年間配当154円から変更はないと発表していますが、悠長に構えていて良いか不安になりました。株価も1800円台まで落ちましたしね。週明けの取引が怖いです。フィリップ・モリスに乗り換えようかな・・・
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たばこ大手の日本たばこ産業(JT)は31日に、2020年第2四半期(6ヵ月間)の決算を発表しました。減収減益という予想はしてたけれど、やはり厳しい内容となりました。
売上収益は1兆302億円で、前年比2.7%減少しました。海外事業で増収となったものの、その他3事業は減収となりました。コロナ禍による売上収益の影響は350億円程度と、JTは発表しています。
営業利益は2519億円で、前年比19.1%減少しました。19年は医薬の一時金収入がありましたが、それが剥落したことが要因です。一方、為替一定ベースの調整営業利益は3092億円で、前年比7.5%増加しました。JTはこちらの数値を重視しているので、これが増えたことは評価できますね。
純利益は1724億円で、前年比23%減少し、一株利益も前年の127.18円から97.19円へと大きく減少しました。

セグメント別の売上収益では、国内たばこ事業は2715億円で前年比11.4%減少しました。緊急事態宣言下の4-5月に紙巻たばこの需要が減退したこと、シェアの低下が要因のようです。加熱式たばこはシェア25%まで拡大したようです。
海外たばこ事業の売上収益は6640億円で、前年比1.9%増加しました。唯一増収となったセグメントです。総販売数量が4.8%減少するなど、海外でも需要は減少しました。しかしプライシング効果(値上げ)によって、数量減少を相殺することができました。ロシアやバングラディッシュなどでシェアが低下する一方、フランス、イラン、イタリアなどではシェアは堅調に推移しています。
医薬事業の売上収益は372億円で、前年比10.8%減少しました。海外ロイヤリティ収入の減少が直結しました。ただ研究開発費の減少や子会社・鳥居薬品の増益に、同事業の営業利益は増益となりました。
加工食品事業の売上収益は718億円で、前年比4.8%減少しました。緊急事態宣言下では、冷凍食品の販売は好調でしたが、その他食品(ベーカリーや調味料)は需要が減少しました。

こうして見ると、国内たばこは右肩下がり、海外たばこは何とか踏み止まっているのが分かります。医薬と加工食品にはもっと頑張ってもらいたいですね。
2四半期累積のキャッシュフローは、ちょっと厳しいものとなっています。
営業CFは1266億円で前年比46%も減少しました。営業CFを売上収益で割る営業CFマージンは12.3%となり、9ポイントほど減少しました。収益力が低下したことを意味します。投資CFは278億円に抑えていて、良かったです。
よってフリーCFは987億円となりました。同期間にJTは配当を1365億円支払っていますので、残り2四半期で十分なフリーCFを確保する必要があります。

さらに、ちょっとまずいことに通期の業績見通しを修正(しかも下方に)しました。
売上収益は2兆100億円とし、当初見込み比1700億円減、前年比7.6%減としました。純利益は2860億円とし、当初見込み比190億円減、前年比17.9%減としました。ここ最近の円高傾向も減益要因の一つですが、主要因はやはりコロナ禍です。
国内たばこでは紙巻たばこの総需要を「8%台半ばの減少」に下方修正し、海外たばこでは総販売数量を「約6%の減少」に下方修正、成熟市場での需要も「約3%の減少」に下方修正するなどしています。
すべて外出自粛やロックダウン、失業などによる可処分所得の減少を要因としています。
これはなかなか厳しい経営になりましたね。今のところ、年間配当154円から変更はないと発表していますが、悠長に構えていて良いか不安になりました。株価も1800円台まで落ちましたしね。週明けの取引が怖いです。フィリップ・モリスに乗り換えようかな・・・
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