こんにちは。時短父さんです。

米マクドナルド(MCD)は2020年第2四半期の決算を発表しました。内容はというと、う~~~~ん。予想していたこととはいえ、頭を悩ませる、3割減収、7割近い減益という衝撃の結果でした。

売上高は37.6億ドルで、前年比30.5%減少しました。そりゃ、当然ですわ。新型コロナでロックダウン、外出規制、自粛、店舗閉鎖、営業時間短縮、店内飲食禁止などなど、逆風の嵐です(現在進行形)からね。市場予想36.8億ドルでした。

営業利益は9.6億ドルで、前年比57.7%減少しました。直営店に関わる費用は26%減少させたものの、フランチャイズ費用は4%減に留まりました。一般管理費はむしろ増加しちゃています。ダメじゃん。

純利益は4.8億ドルで、前年比68%減少しました。希薄化後の一株利益は0.65ドル・・・うぅ(;´Д`)市場予想は0.76ドルでした。

【MCD】2Q業績推移

ちなみに売上高の30%減少というは、2014年以降の四半期で最大の落ち込み幅となっています。さらに言えば、過去24四半期で最低の売上高水準です。営業利益も純利益も最低水準です。

【MCD】四半期業績推移

こうやってみると、マクドナルドって、売上高が右肩下がりですね・・・なのに一株利益は何となく上昇傾向にある(2020年1Q-2Qは除く)のは、利益率を上げているのと、自社株買いに積極的だからでしょうね。

2Qにおける世界の既存店売上高は、前年比23.9%減少しました(市場予想23.24%減)。米国内に限ると8.7%減少に留まっています(同9.97%減)。これはドライブスルーや持ち帰りのみの営業で何とか凌いだ結果でしょう。米国以外は20%~40%減少となっています。英国やフランス、中南米はロックダウンで、店舗営業そのものができなかったことが響きました。

しかし、既存店売上高の推移を見ると、最悪期は脱している模様です。4月は世界全体で40%程度の減少となっていましたが、月を追うごとに回復に向かっています。6月の米国は2.3%減少に留まりました。またマクドナルドの発表によれば、7月単月ではわずかに増加に転じる見込みだそうです。

【MCD】既存店売上高推移(2020年)


相当なインパクトのある決算内容にも関わらず、発表後のマクドナルドの株価は2.48%安程度で済んでいます。これは、市場予想を下回ったものの、それほどでもなかったこと、7月以降の回復が見て取れることとが要因でしょう。さらに、経営陣はこれまでの貯蓄を使い、マーケティング費用を増加させることも検討しています。下期は反転攻勢に出る強気姿勢です。

マクドナルドはパンデミック以前から持ち帰りやドライブスルーを販売手法に加えていて、そのオペレーションに長けていましたね。さらにデリバリーも追加し、多様なチャネルで営業ができるのはホントに強みだと思います。今後のオペレーションにも期待したいと思います。


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