こんにちは。時短父さんです。

最近、外国為替市場ではドル安(円高)が進んでいるのは、ご存知だと思います。今朝は1ドル=105円台の半ばで推移していましたし、夜中は一時105円10銭台を付けたそうです。

半年くらい前は、1ドル=111円とか112円とかあったように記憶しているので、その時と比べて6%ほど円高になっています。

最近のドル安の動きは、リスク回避の円買いのようにも見えます。しかし、米国では10年の実質金利がマイナス1%に迫るような「ドル売りのインセンティブ」が生じているからだそう。

米国株に投資する日本人投資家としては、為替は気にしておきたいところ。

為替が円高ドル安に振れると、資産額が目減りします。1万ドルの資産があったとしましょう。その1万ドルの資産は1ドル=100円で買っていたとします。その後、1ドル=110円に振れると、1万ドルは110万円になりますね。しかし、逆に1ドル=90円の円高では1万ドルは90万円になってしまいます。

これが為替リスクです。せっかくの100万円が90万円に減ってしまうのは、なんか損した気分になりますね。会計の用語で言うところの為替差損(益)です。


これを躊躇って米国株に投資をしない理由にする方がいますが、逆に円高を味方にすることも可能です。

個人投資家の立場では、円高ドル安はドル資産(米ドルや米国株など)を相対的に安く買うチャンスでもあります。海外旅行に行く前の両替を思い出して下さい。少しでも円高の方が同じ円でたくさんドルを手に入れられますよね。

同じことが米国株を買う時にも当てはまります。1株=50ドルの株式を10万円分買う時に、1ドル=110円では18株買えるのに、1ドル=90円では22株も買えます。

同じ資金でより多くのドル資産を手に入れることができるのです。これが株価上昇と円安に戻したら、キャピタルゲインと為替差益の両方の恩恵を受けられます。

米国企業側からしても、業種によってはドル安が有利に働く面がありそうです。米国外の売上高が高かったり、輸出が多かったりする企業やエネルギー関連企業はドル安の恩恵を受けるでしょう。

企業の決算書を読んでいると、為替の影響として数%の「headwind」(向かい風)という単語がよく出てきます。ドル安傾向が継続すれば、第3四半期以降の決算では、「tailwind」(追い風)に変わる可能性が高いです。

いやでも、更に円高が進むかもしれないじゃないか?そうすれば、資産がどんどん目減りしていく、と心配されるかもしれません。

でも経済のサイクルと一緒で、為替も高くなったり、安くなったりを繰り返します。長期的に将来を見れば、円が高くなる要因はそう多くはないと思います。

そう、だから円高ドル安が続くうちに、ドル資産を買い進めておくことは、資産を安く買うチャンスなのです。資産額が目減りして、嫌な気分になるかもしれませんが、円高を味方にして、チャンスを掴みましょう。

ただし、気を付けたいのは、私たち米国株投資家はFXをやっている訳ではないことです。通貨ではなく、株式に投資しています。しっかり企業の業績と将来性を見極めることが最も大切なのには、変わりはありません。


今日もポチっとお願いします。
↓↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ