こんにちは。時短父さんです。

昨日のAT&T(T)に続き、米通信大手のベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)が2020年第2四半期の決算を発表しました。売上高は減ってしまいましたが、純利益は増益を確保したうえに、売上高と一株利益は市場予想を上回る内容でした。

売上高は304億ドル(前年比5.1%減)で市場予想299.3億ドルを上回り、営業利益は73.6億ドル(同6.2%減)、純利益は48.3億ドル(同22.7%増)、希薄化後一株利益は1.13(同18.9%増)でした。調整後一株利益は1.18ドルで、市場予想1.15ドルを上回りました。

2Q業績推移

減収は仕方ないですよね。よく5%減で収まりました。何でもかんでもコロナの影響です。それでもしっかり最終利益を残してきていて、一株利益は増加させました(自社株買いはほとんどしていないはずです)。

ロックダウンによって在宅勤務が増えたことで、インターネット需要・通信需要が増えて、これまた六ダウンによる店舗閉鎖(→来店数減少→新規加入者が抑制)のマイナスの影響を相殺したからです。

ベライゾンのキャッシュフローは良かったです。
営業キャッシュフローは48%も増加しました。5G関連で投資キャッシュフローも伸びましたが、それを帳消しにするくらいの営業CF増だったので、フリーキャッシュフローは57%も増加しました。営業CFマージンは異常な伸びになってしまっています。
また2四半期間で、ベライゾンは配当を50億ドル支払っていますが、フリーCFは114億ドルあるので、問題なさそうです。
2QCF推移

財務的な数字以外では・・・
後払い携帯電話契約者数は17.3万人の純でした。市場予想は6.1万人増でした。凄いですね。ライバルのAT&Tは15.1万人の純でした。解約率はベライゾンは0.92%に対して、AT&Tは1.05%でした。

AT&Tの決算の詳細は別の記事に書いていますが、ベライゾンと単純に比較してみると・・・

     ベライゾン  AT&T
売上高     5.1%減    8.9%減
営業利益  6.2%減      52.9%減
一株利益  22.7%増    66.7%減
フリーCF 57.7%増    41%減
携帯契約数 17.3万純増  15.1万人純減
解約率  0.92%     1.05%

もちろんこれだけじゃ全てが分かるわけではないけれど、これだけでも十分に優劣が付けられます。同じような通信会社(ややAT&Tはメディア・エンタメの比率が高い)なのに、ここまで差が出るとはね。経営の問題じゃないかって思うよね。

AT&Tは配当利回りが7%もあって、インカム投資家には魅力的です。しかしベライゾンだって4.3%もあります。十分に高配当だし、財務的にはベライゾンが軽い体質です。

時短父さんはAT&Tもベライゾンも両方持っていますが、この結果だけ見ると、AT&Tを手放してベライゾン一本でガチホした方が無難なんじゃないかな~って思います。皆さんはどう感じますか?


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