こんにちは。時短父さんです。

インカム投資家にとって、「増配」は重要なイベントであることに間違いありません。四半期配当が一般的な米国株では、4四半期(つまり一年)毎に増配を行うことが多いです。特に何十年も連続して増配を繰り返す銘柄は、ほぼ確実にある決まった月に増配を行います。

例えばコカ・コーラ(KO)は4月の支払分で、ジョンソン&ジョンソン(JNJ)は6月支払分で、マクドナルド(MCD)は12月支払分で、といった具合です。

企業はその月に向けて配当政策をどうするか計画するでしょうし、投資家はその決まった月に増配されると期待したうえで投資行動を決めることもあるでしょう。個人的には、結構重要な月だと認識しています。

コロナ禍が経済を直撃した影響で、本来増配するタイミングの月に増配を発表しない企業が散見されます。大きなところでは36年間連続増配のエクソン・モービル(XOM)です。本来6月が増配のタイミングでしたが、原油価格の急落と低迷により業績が悪化したことで、増配が見送られました。オキシデンタル(OXY)みたいに減配しなかっただけマシなんですけどね。

またホームセンターで業界2位のロウズ(LOW、56年間連続増配)も、本来は7月が増配タイミングですが、今回増配を見送りました。金融界ではバンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BK)が見送りを決めています。工業用接着剤大手のHBフラー(FUL)は、10四半期も増配を見送っていて、逆に49年の連続増配を維持するには、次回は確実に増配してきますが。

なので、7月第4週に権利落日を迎える銘柄はほとんどが増配なしです。主な銘柄たちをここで紹介しますね(銘柄(ティッカー)/権利落日/四半期配当/配当利回り)。

ロウズ(LOW)/7月21日/0.55ドル/1.54%
HBフラー(FUL)/同上/0.1625ドル/1.40%
CVSヘルス(CVS)/7月22日/0.50ドル/3.06%
ペンテア(PNR)/7月23日/0.19ドル/1.82%
ウィリアムズ・ソノマ(WSM)/同上/0.48ドル/2.28%
プロクター&ギャンブル(PG)/7月24日/0.7907ドル/2.54%
セラニーズ(CE)/同上/0.62ドル/2.77%
バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BK)/同上/0.31ドル/3.43%

で、唯一増配を行うのは、マーシュ&マクレナン(MMC)です。こちらは世界トップの保険ブローカー(Marsh)やリスク・再保険仲介のGuy Carpenterなどを擁するプロ向けサービス会社です。

同社の業績はここ数年右肩上がりを続けており、2020年も売上高は1%程度増収し、純利益は25%程度増益すると予想されています。
【MMC】業績推移

マーシュ&マクレナンの権利落ち日は7月24日、四半期配当は0.47ドル、増配率は2.2%、配当利回りは1.66%です。連続増配年数は10年となっています。

MMC

保険会社はパンデミックを保険金支払いの対象から外していたことから、経営的には大きなインパクトをもたらしていないことが大きいでしょう。しかし、逆にこれからは(既に始まってもいますが)パンデミックを対象とした保険商品の提供が求められます。

実際マーシュ&マクレナンは、「社会的距離」対応を迫られるスーパーマーケットチェーン、レストラン、電子商取引企業などを支援することにしています。これらの企業は宅配需要に伴い自社の車や契約スタッフで配送を行っているが、そうした働き手を対象とする自賠責保険は少なかったようです。

そこで配送距離に応じて保険料が決まり、通常の自賠責保険より安い保険料を設定しました。「パンデミックが終わっても、宅配需要は続く」と同社は見ており、新規顧客の開拓で、売上増加に寄与しそうです。

減配や増配見送りが多くなる状況で、唯一増配を発表する企業にはそれなりの背景があり、実績と良好な見通し裏付けられているのですね。こういった企業を見極める力をつけたいものです。


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