こんにちは。時短父さんです。

人気ファンド「ひふみ投信」を運用するレオス・キャピタルワークスは、6月度の運用レポートを発表しました。

これによると、組み入れ銘柄数は255となり、前月比8銘柄(3%)増加しました。250銘柄を初めて突破し、過去最多となりました。組み入れ数の増加は4ヶ月連続です。コロナショックを経て、ひふみ投信が積極的に運用をしているのが、見てとれます。
組入れ銘柄数の推移


マザーファンドの純資産総額は6761億円で、前月比2.6%減少しました。減少は3ヶ月ぶりです。ひふみ投信の純資産総額は、2018年9月の8395億円をピークに減少傾向にあります。組み入れ銘柄の増加が必ずしも、資産総額の増加に結びついていないのが分かります。
ひふみ投信純資産額推移

資産構成比率を見てみると、国内株式は75.48%(前月72.5%)、海外株式は14.79%(前月12.6%)、海外投資証券(REIT)は1.01%(前月1.0%)、現金は8.72%(前月13.9%)となりました。現金が減った代わりに、国内外株式が増えたの分かります。

更に言えば、海外株式の比率は過去最高となりました。今までの最高は2019年8月の14.3%でした。海外投資証券と合わせると15%を超えるまで比率が高まります。

ここまで海外株式の比率が高まったのは、当然に海外株式の好調さがあります。とりわけ、ナスダック総合指数が連日最高値を更新するのに代表されるように、ハイテク株が資産を押し上げています。

ひふみ投信は元来(国内株式で)、情報・通信銘柄や電気機器銘柄を好んで組み入れてきました。その傾向は海外株式の組み入れにも表れています。ソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)、アマゾンドットコム(AMZN)、ズーム・コミュニケーションズ(ZM )などです。

これらは今まさに株式市場を牽引する主役たちで、ひふみ投信も国内外ファンドでありながら、その恩恵に預かっています。

6月末時点の上位組み入れ10銘柄を見ると、5銘柄が海外株式となっています。
1位ドミノ・ピザ
4位マイクロソフト
6位オリーズ・バーゲンアウトレット
7位アクセンチュア
9位ベガ・システムズ

ただ運用側も海外株式の比率の高まりは予想外だったようです。レオス社の藤野CEOも「海外市場の上昇が予想以上」だったとコメントしています。結果的に海外比率が15%を超えてしまい、今後は15%未満に下げると同時に、現金比率を10%程度まで引き上げるそうです。

つまり、割高感が出た銘柄は一部売却して、現金化するってことです。そして、次の下落局面でそれを使い買いを入れる。アクティブファンドだからこそできることですね。

個人的にはどの海外株式を売却するかが気になります。ハイテク株はバブル気味なので、マイクロソフト辺りを一部現金化するかなと読んでいます。いずれにしても7月以降もひふみ投信の動向に注目です。 


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