こんにちは。時短父さんです。

インカム投資家に大人気の日本たばこ産業(JT)株価が、ここ数ヵ月やや持ち直してきました。コロナショックで1905円まで落ちましたが、2200円前後までジリジリ上昇しているのです。

それもそのはず。まもなく中間配当の権利確定日(6月30日)を迎えるからです。みんな配当欲しさに慎重になりながらも、買いを進めています。

権利付最終日は6月26日です。もしJTの中間配当がほしいなら、この日までに買付けをしましょう。

ただし、翌営業日(6月29日)は権利落ち日
で、株価の下落は避けられませんが。過去2回の権利落ちだけを見ても、株価が大きく下落しています。理論的には、権利落ち日には配当分だけ株価は下がります。

そのため今回も株価の下落は避けられないと思うのですが、一方で下落幅はそれほど大きくはないのではないか、と考えています。
株価

何故なら、既にかなり割安な水準にまで下がっているからです。現在の配当利回りは7%を超えていて、100万円投資したら、年間7万円も貰える計算です。

配当利回りが高まっている理由は、今年の増配が見送られたからです。

JTは今年2月に2020年の見通しを発表しています。その中で「年間の一株当たりの配当金は、154円を予定」とし、配当を据え置きました。
JT 配当と配当性向

2020年の売上収益の見通しは0.2%微増で、営業利益は6.2%減、純利益も12%減を予想しています。利益が増えないなら、増配は厳しいかもしれません。

配当性向も一貫して上昇しています。2019年の配当性向は79%まで上昇しており、配当154円のままでも、20年の利益予想からすると、2020年の配当性向は90%に迫ります。

将来的な減配だけは避けたいと考えた経営陣は、まずは増配ストップで手を打ったと考えられます。

これまで15年間連続して増配してきただけに、増配が見送られたことで、増配を既定路線にしていたインカム投資家が保有株を手放したのです。

業績見通しは悪く、増配もない、というのは既に株価に織込み済みとなっている可能性が高いです。そのため、権利落ち日となったとしても、下落幅は大きくはならないと考えられるのです。

とはいえ、7%超の高配当利回りに魅せられて、慌てて中間配当を狙いに行くのは慎重になるべきです。長期間で見れば、やはりJTの株価は下落しており、インカムゲイン以上のキャピタルロスが発生する確率は極めて高い。

ここ数ヵ月の株価持ち直しは、権利確定前の一時的な上昇に過ぎないことを肝に銘じた方が良いでしょう。JT株主が報われる日は来るのか、甚だ疑問です。


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