こんにちは。時短父さんです。

インデクスファンドによる長期投資が主流になってきた国内で、未だに人気があるアクティブファンドと言えば、「ひふみ投信」ですね。2017年2月にテレビ番組で紹介されてから、爆発的に資金流入が起きましたね。私も資金を出した一人です。


「ひふみ投信」は運用会社レオス・キャピタルワークス(以下、レオス社)が直接販売するファンドです。モーニングスターがまとめたところによると、5月のネット証券投信積立契約件数では、兄弟ファンドである「ひふみプラス」がランキングを1つ上げて4位になりました。

さて、そんな「ひふみ投信」の基準価額が、久しぶりに5万円台を回復しました。久しぶりというのは、20年1月以来5ヶ月ぶりです。コロナショックで、日本株もやられましたし、最近組み入れ比率が高くなっている米国株もやられました。基準価額は、一時3万8千円まで落ち込んでいましたね。

しかし、株価暴落前に密かに(市場に動揺を与えないように)、保有株の売却を進め、現金比率を3割に高めていたことが奏功しました。暴落後に、約2千億円もの潤沢な手持ち現金で割安株を買い進め、株価回復局面ではTOPIXを上回るパフォーマンスを収めました。

そして先週、ついに基準価額が5万円に達したのです。これには、好調な米国株や円安も追い風となりました。

基準価額5万円は、実は今回で3回目です。1回目は18年1月〜同年9月でした。かなり長い期間5万円台の前半を推移していました。
この時は米中関係がくすぶり始めていて、同年のクリスマスショックで3万8千円まで急落しました。

2回目は、19年12月〜20年1月の短い期間でした。米国株が最高値を更新し続けている時でした。武漢でコロナが広まり始めている時でもありました。

そして今回です。

基準価額推移(5万円ライン)

幾度もの困難にもめげずに、ひふみ投信は這い上がってきました。率直に「おめでとう!」と言いたい。レオス社から届いたメールには「どんな相場環境においても、お客様からの安定したご入金が安定した運用につながります」と書かれていました。

私はもう資金供給はしていないけれど、「ひふみ投信」を信じて入金し続けている方はたくさんいます。そんな方々の期待に応える運用をありがとう、そしてこれからも続けてほしいと思います。


ただ今後は、17年に見られたような基準価額の急成長は期待できません。あの時の再現を祈っている投資家がいるとすれば、それは期待で終わると言わざるを得ません。

「ひふみ投信」の牽引役は、もはや国内中小株ではなく、米国の大型株です。ここ2ヶ月間組み入れ銘柄の1位はドミノ・ピザだし、マイクロソフトやビザも組み入れています。

国内株でさえ、東京センチュリーやNTT 、KDDIの大型株を組み入れています。これらは安定的また緩やかに成長するかもしれませんが、株価が急成長するとは言い難いです。

17年の急成長の時は、資金流入に伴い、組み入れ銘柄数を急増させました。現在は240銘柄ほどですが、これが更に増えるとは予想しづらいです。


何度も困難を克服してきたことを考えると、「ひふみ投信」のファンドマネージャーたちは、非常に優秀なのでしょう。しかしながら、レオス社が「ひふみワールド」の運用を始めたことは、「ひふみ投信」の成長は限定的だと言っているようなものです。

「ひふみ投信」は、いつまでも"あの時期"の呪縛から逃れられないのです。


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