こんにちは。時短父さんです。

時々無性に食べたくなるのが、ファストフードです。私はあまり冒険はしないタイプで、ファストフードではマクドナルドにしか行かないし、注文するものも通常のハンバーガー(を数個)のみ。

もちろん世の中には、マクドナルド以外のファストフードレストランはたくさんあるし、食べ比べてみれば、その良さに気付くこともできるでしょう。食べ比べは個人的にするとして、ファストフードレストランのキャッシュフロー比較は、皆さんに共有できると思っています。

今回は、マクドナルド(MCD)、レストラン・ブランズ・インターナショナル(QSR)、ドミノ・ピザ(DPZ)を、キャッシュフローの視点で分析してみたいと思います。マクドナルドとドミノ・ピザは、簡単にイメージつきますが、レストラン・ブランズ・インターナショナルは、バーガーキングを展開する企業です。同社は2014年にカナダの外食大手ティム・ホートンズを買収してできた会社です。

ではまずは各銘柄のキャッシュフロー推移から。
下に出てくる「営業CF」は営業活動によるキャッシュフローを、「投資支出」は事業継続に必要な投資であるCapital Expendituresを、「フリーCF」は営業CFから投資支出を差し引いたものです。

一つ目はマクドナルドです。

MCD CF

マクドナルドキャッシュフローは「安定している」という言葉に尽きます。2012年~17年にかけて、営業CFは緩やかに減少していました。しかしここ2年間は回復し、昨年は過去最高水準となっています。営業CFの伸び率は平均4.1%(中央値-0.2%)、19年は09年比で41.2%増加しました。


次にレストラン・ブランズ・インターナショナルです。

QSR CF

先ほども触れたように、同社は2014年に米バーガーキングがカナダのティム・ホートンズを買収をして誕生しました。上のグラフでは2015年以降はQSRの経営資料から、それ以前はバーガーキングの資料から作成しました。買収を機に、営業CFが急拡大しているのが分かりますね。

ここのグラフでは表されていませんが、14年には買収に73億ドルもの費用をつぎ込んでいます。買収までは3~4億ドルの営業CFだった企業がその20倍近い投資を行ったのですから、営業CFが増えて当然と言えば当然です。

営業CFの平均伸び率は、買収後の4年間で6.3%となっています。


最後にドミノ・ピザです。

DPZ CF

ドミノ・ピザのキャッシュフローは、綺麗に成長しています。過去11年間で営業CFが前年を下回ったのは2回だけです。近年はやや投資支出が増えてきていますが、それでも十分なフリーCFを確保できています。

ドミノ・ピザの営業CF伸び率は、平均で18.1%、中央値で17.1%と非常に高位を保っています。19年の営業CFは、09年比でほぼ5倍になりました。


では3銘柄のキャッシュフローに関する指標を比較していきましょう。

一つ目は営業キャッシュフローマージンです。
営業キャッシュフローマージンは、営業CFを売上高で割って算出します。キャッシュフローベースの利益率です。売上高が多くあっても、キャッシュが会社に入ってこないと、手元資金が不足する恐れがあります。以下に効率的に、かつ多くのキャッシュを流入させられるかを示しています。


営業CFマージン

どうでしょう?はっきりとした違いが出ましたね。
マクドナルドはずっと25%付近を着ていましたが、18年(33%)、19年(39%)と急上昇しました。平均は27%で、中央値は25%です。19年は、09年比で52%上昇しました。

レストラン・ブランズ・インターナショナルは、同じ業界とは思えないほどの低位さです。平均で3%、中央値は2%です。ティム・ホートンズ買収後に上昇に転じており、買収が成功だったことを示しています。19年は、15年比で48%上昇しました。

ドミノ・ピザは、その中間付近にあります。平均値と中央値はともに11%。19年は、09年比で90%上昇しました。営業CFの伸びとともに、(巨額買収もせずに)キャッシュフローマージン(利益率)も上昇できています。

次に事業投資営業キャッシュフロー比率です。これは営業キャッシュフローで会社に入ってきたキャッシュフローのうち、どのくらいを事業継続に必要な投資に回しているかを示しています。投資支出÷営業キャッシュフローで求めます。

事業投資営業CF比率

この比率が一番高いのは、マクドナルドでした。マクドナルドの平均は35%(中央値34%)、次いでドミノ・ピザの平均は23%(中央値21%)、レストラン・ブランズ・インターナショナルの平均は19%(中央値10%)でした。

この指標の見方は非常に難しいです。数値が高ければ、将来の営業キャッシュフロー獲得のために投資に積極的だと理解できる一方、投資をしないと営業キャッシュフローを稼げないとも考えられます。逆もしかり。

事業投資営業キャッシュフロー比率を見る時は、これが抑制された上で、営業キャッシュフローが成長しているかを見る必要があると思います。そういう意味ではドミノ・ピザが優れていますね。


最後に1株あたり営業キャッシュフローです。これは営業キャッシュフローを、発行済株式数で割って算出します。

株主・投資家は、投資先企業に1株あたりの利益やキャッシュフローの成長を求めています。これが成長していれば、株価にも反映され、部分的にビジネスを所有している株主の価値も増大していくに等しいからです。

1株当たり営業CF

マクドナルドの平均は7.37ドル(中央値7.00ドル)、次いでドミノ・ピザの平均は5.35ドル(中央値3.48ドル)、レストラン・ブランズ・インターナショナルの平均は2.14ドル(中央値2.46ドル)です。

マクドナルドとドミノ・ピザではマクドナルドが優位ですが、成長率ではドミノ・ピザが圧倒的な成長を見せています。ここ数年はドミノ・ピザがマクドナルドを上回っています。マクドナルドは10年間で2倍となった一方、ドミノ・ピザは7.4倍です。ドミノ・ピザの勢いが凄いですね。


まとめると以下のようになります。

レストランチェーン最大手のマクドナルドは、大きいが故にキャッシュフローの成長はあまり見られず、安定的に見えます。しかし効率的に稼ぐシステムは完成しており、長期投資には向いています。

レストラン・ブランズ・インターナショナルは、バーガーキングによるティム・ホートンズ買収が奏功しました。毎年の投資支出を抑制しながら、営業キャッシュフローの拡大に成功しました。今後もキャッシュフローの安定的な成長が求められます。

ドミノ・ピザは売上高の拡大と共に、営業キャッシュフローの成長が素晴らしいです。規模ではまだマクドナルドには及びませんが、ゆくゆくはマクドナルドに匹敵する企業になるかもしれません。


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