こんにちは。時短父さんです。

またコロナ関連での経営破たんです。
米レンタカー大手のハーツ・グローバル・ホールディングスは、連邦破産法11条の適用を申請し、経営破たんしました。約2兆円に上る負債総額を抱え、債権者と協議していましたが、不調に終わりました。

ハーツによると、欧州、オーストラリア、ニュージーランドを含む国際部門は、破産申請の対象外だそうです。ハーツの主要事業である空港でのレンタカー事業は、航空便の大幅な運航停止が響き、需要が蒸発していました。

ハーツの事例を始め、最近破たんした企業は新型コロナだけが、その要因ではありません。これまで積み重なった業績不振に、追い打ちをかけた(とどめを刺した)のが、新型コロナだったというだけのこと。ハーツの経営破たんに至るまでの業績や財務的な考察は、YUTAさんのブログで紹介されています。


個人的に気になったのは、ハーツと言えば、アクティビストのカール・アイカーン氏がコロナショックのタイミングでハーツ株を大量に買い増していた件です。確か家庭用品・事務用品のニューウェル・ブランズ株と合わせて1億2000万ドル相当を買い増していたはずです。

ハーツの筆頭株主は、アイカーン・キャピタルとなっています。保有比率はおよそ30%。

コロナショックで株価が相当安くなっていたからでしょう。米国の富豪たちは、揃って持ち株比率を増やそうと、市場に参入しました。

そう、あのウォーレン・バフェットも、デルタ航空株を4500万ドル分買っていましたね。あの時はさすがはバフェット!周りが臆病な時に自分は強欲になる、という自身の言葉を体現したかに見えました。

しかし、その後の顛末はご存知の通りです。バフェットは航空株を売却しました。

そしてアイカーン氏のハーツは経営破たんしました。

結果的に富豪たちの強欲的な投資は失敗に終わりました。卓越し、かつ伝説的とも称される投資家たちでさえ、この結果です。個人投資家が株式市場で勝つことは夢のまた夢なのかもしれません。

だからと言って、相場急落時に強欲になるなということではありません。富豪二人の失敗から言えるのは、強欲にはなれど、銘柄を見誤らないことの大切さでしょう。ハーツの利益推移やキャッシュフロー推移を見れば、投資したいとは思えませんし、コロナ後に急速に航空需要が戻るとも思えません。

私たちサラリーマン投資家は、誰かと投資パフォーマンスを競っているわけではないし、一発逆転を狙っているわけでもありません(少なくとも賢明な投資家はそうです)。相場急落時に買うとしても、ファンダメンタルズがしっかりした銘柄選択を心がけたいものです。


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