こんにちは。時短父さんです。

米百貨店メーシーズ(M)は、2020年第1四半期の売上高と営業損益の見通しを発表しました。これによると、売上高は30.0億ドル~30.3億ドルで、前年同期の55.0億ドルから45%減少する見込みです。また営業損失は9.0億ドル~11.1億ドルとなる見込みです。前年同期は2億ドルの黒字でした。

1Q業績予想

2月は会社が想定した程度に堅調な集客と売上があったものの、新型コロナの感染拡大で3月18日に全775店舗を閉鎖したことで収入を大きく押し下げました。一方で、4月はドライブスルー型でのピックアップなど多様な販売手法を含めてデジタル販売が好調で、実店舗閉鎖の影響を一部相殺することができました。

尚、第1四半期末には約3億ドルの棚卸資産の減損処理(在庫評価損の計上)を行う予定で、おそらくは上記の営業損失に追加されて損失が拡大すると思われます。

メーシーズは、5月4日から店舗を順次再開させており、その週末までに190店が再開。5月最終週までにさらに80店追加され、さらに6月下旬までにはマンハッタンの旗艦店を含むほとんどの店舗を再開する見込みだそうです。ジェフ・ジェネットCEOは、「店舗営業再開後の2週間では、消費者の需要は会社想定よりも高く」、「母の日のギフト需要もポジティブ」で、「ビジネスは緩やかに今後回復すると期待している」とコメントしました。

メーシーズの財務状況ですが、金融機関から借り入れを行い、手元キャッシュを増やすことには成功しています。
1Q現預金と負債

手元キャッシュは15億ドル余りになると見込まれ、前期末時点から倍増させています。配当支払いも停止していますから、これで当面の資金繰りの目途は立ちました。

一方で、負債は前年比20%、前期末比56%増加する見込みとなっています。こんな状況ですから、財務状況の悪化は避けられませんね。むしろ借り入れができるくらいの信用力はまだあるとポジティブに考えられます。


売上高が45%減少、営業損失が11億ドルという見通しが発表されたにもかかわらず、メーシーズの株価は5%超上昇しました。何故なのでしょう?

株価

この悲惨な数字は、全店舗閉鎖の時点で株価に織り込まれていた可能性が高いです。第1四半期の結果(の見通し)は、むしろ投資家による予想よりも悪くなかった、ということなのでしょう。デジタル販売がまぁまぁ上手く行っているのも好感されたかもですね。

あとは店舗の営業再開が、思いの他早く進んで行くことへの期待でしょう。6月末までにほぼ全店再開できれば、売上を下支えしてくれます。もちろん第2四半期も厳しい数字が並ぶのは間違いないですが、第1四半期ほどではないと考えられます。

いずれにしても、百貨店業界にとって厳しい状況が続くのは間違いありません。ニーマンマーカスやJCペニーは既に経営破たんしました。メーシーズも他人事ではないです。デジタル販売やドライブスルー型のピックアップなど、多様な販売手法を試み、是非とも耐えてほしいと思います。


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