こんにちは。時短父さんです。

米外食大手のマクドナルドは2020年第1四半期の決算を発表しました。内容は悪かったです。

世界全体の売上高は47.1億ドルで、前年同期比6.2%減少しました。1-2月は昨年の好調さ(7.2%増)を維持したものの、新型コロナの影響が拡大したことを受けて、店舗の閉鎖や制限付きの営業により、3月は売上高が22%もの激減となりました。ただ市場予想46.5億ドルは上回りました。

営業利益は16.9億ドルで、同19.1%減少しました。直営店費用は減少したものの、フランチャイズ関連費用や販売費及び一般管理が増加しました。営業利益率は35.9%で、19年1Qの41.7%から大きく下落しました。

純利益は11.0億ドルで、同16.7%減少しました。

希薄化後1株利益は1.47ドルで、前年同期の1.72ドルから14.5%減少しました。こちらはアナリスト予想1.57ドルを下回りました。

MCD 1Q業績推移

こうやって見てみると、マクドナルドの売上高は一貫して減少しているのが分かりますね。それでも営業利益・純利益は伸びてきていました。営業利益率の高さに現れています。それが同社の強みでした。今回は売上高も各利益も減少となったことは、相当のインパクトがあると思います。


1Q既存店売上高については、以前にリリース済みの内容です。
1〜2月期は7.2%増加したものの、3月だけでは22.2%減少し、四半期トータルでは3.4%減少(前年同期5.4%増加)しました。アナリスト予想は0.81%の減少でした。

【MCD】1Q既存店売上高推移


マクドナルドのケプチンスキーCEOによれば
、中国における店舗はほぼ全店営業を再開した他、全世界でも75%が営業をしているとのこと。ただその多くはドライブスルーやテイクアウト、デリバリーだそう。報道によると、米国内では売上高に占めるドライブスルーによる売上の割合が90%に増加したらしいです。日本でも全店座席利用を中止すると発表されましたし、これからはテイクアウトなどがメインになりますね。

でも元々マクドナルドは座席利用だけでなく、テイクアウトやドライブスルーなど様々な形態で食事を楽しめるようにしていましたから、影響は限定的だと思います。消費者は、テイクアウトと言えばマクドナルドをイメージするでしょうからね。

アナリストも悲観はしていません。コーウェンのアナリスト、アンドリュー・チャールズ氏は、「バランスシートの健全さに加え、規模の利益が良好な顧客価値やキャッシュフローに現れており、マクドナルドは優良株としての特性を示している」(ロイターより)との見方を示しています。


第1四半期は厳しい結果になりましたが、これはあくまでコロナという一時的な特殊要因に過ぎません。マクドナルドのブランド力と力強い利益率が損なわれたわけではないです。コロナが終われば、また勢いを取り戻すはずです。

従って、マクドナルドのような優良株に投資しておくことは、長期投資家にとっては必要なことですし、割安となった今はそのチャンスになり得ます。


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