こんにちは。時短父さんです。

米食品大手のクラフト・ハインツ(KHC)は2020年第1四半期の決算を発表しました。内容はまちまちでした。

売上高は61.5億ドルで、前年同期比3.3%増加しました。在宅消費による食品需要の高まりを受けて、特に米国にて売上高が増加しました。

営業利益は7.7億ドルで、同37.0%増加しました。19年1Qはのれんの減損処理が6.2億ドルあったのに対して、20年1Qは2.2億ドルに済んだことが、営業利益を押し上げました。ただ売上原価は9%増と販売費・一般管理費は4%増と、コスト高の体質はまだ改善されていません。営業利益率は12.5%と、前年同期9.8%からは改善しました。

純利益は3.7億ドルで、同6.7%減少しました。19年1Qには「その他収入」が3.8億ドル計上されていたのに対して、20年1Qは0.8億ドルに留まったことが、減益要因です。

希薄化後1株利益は0.31ドルで、前年同期の0.33ドルから6.1%減少しました。調整後の1株利益は0.58ドルでした。どちらも減益となりましたが、減益幅は縮小しました。

【KHC】1Q業績推移

やはり在宅消費の恩恵を受けましたね。売上高の減少に一定の歯止めがかかり、1Qは増加に転じました。ただコスト高の体質はあまり改善されていないのが残念です。とはいえ、これは事前に予想されていたことです。市場では織り込み済みと思われます。

セグメント別の業績を確認します。

United Statesの売上高は44.9億ドル(前年同期比6.4%増)、調整後EBITDAは12.0億ドル(6.2%増)でした。すべての商品カテゴリーにおいて、新型コロナに伴う消費需要が増えました。特にマカロニ&チーズや調味料、清涼飲料が好調でした。プライシング効果も2%程度貢献しました。

Internationalの売上高は13.0億ドル(同1.3%増)、調整後EBITDAは2.4億ドル(2.5%増)でした。インドでの飲料事業売却による下押し要因がありましたが、既存事業(オーガニック)売上高は6.9%増加となっています。

Canadaの売上高は3.6億ドル(19.8%減)、調整後EBITDAは0.5億ドル(54%減)でした。カナダのナチュラルチーズ事業の売却があったので、減収要因となっていますが、既存事業では2.2%増という結果です。パスタソースやピーナッツバターが好調でした。

【KHC】1Qセグメント別売上高推移

クラフト・ハインツの1Qのキャッシュフローを確認します。

営業CFは2.1億ドル(前年同期比30%減)、投資CFは-1.2億ドル(同168%減)、フリーCFは0.9億ドル(81%減)でした。19年1Qは事業売却による投資CFでキャッシュインがありましたが、20年1Qはそれがありません。投資支出は-1.3億ドル(前年同期-2.4億ドル)でした。
営業CFマージンは3%で、前年同期5%から減少しました。

【KHC】1Q CF推移

通期の見通しについては、新型コロナの影響により「不確か」としています。外食需要が低迷するなかで、先進国において在宅消費の増加により小売需要が増えています。第2四半期において、クラフト・ハインツは1桁台前半の既存事業売上の成長率を見込み、1桁半ばの調整後EBITDAの成長を見込んでいます。具体的な数字は示されませんでした。

同決算発表を受けて、クラフト・ハインツの株価は取引前半で2.7%下落しましたが、その後買戻しが入り、前日比0.66%下げて終えました。大きくは下落しなかったのには、会社から売上高の事前予想があり、費用は増えていて利益に結び付くとは限らないとのコメントがあったからでしょう。市場は動揺していません。また第2四半期の見通しが低成長とはいえ、一定程度示されたことも好感されたと思います。

米国では経済活動が徐々に再開されてきていますが、未だに在宅を余儀なくされている消費者も多く、クラフト・ハインツにとってはまだ追い風が吹いています。直近一ヶ月の株価は28%上昇しており、S&P500指数の17%をはるかに凌いでいます。売上高の増加を何とか利益に結びつけてもらえれば、一段の株価上昇も期待できると思います。


※クラフト・ハインツから四半期配当の発表もありました。配当額は0.40ドルで、前回から変更なしです。権利落ち日は5月29日です。


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