こんにちは。時短父さんです。

勤め先の会社が2020年3月期の業績を発表しました。新型コロナの影響を受けて、減収減益に。それは予想していたことなので、あまり驚きはしません。この状況ですからね。しかし、ちょっとショックな発表も。

「無配」です。

理由は「手元流動性を確保する」ためとしています。まぁ、わかるよ。

従業員として働いているだけなら、何ら気にすることのない。この措置とコメント。従業員としてだけなら、株主に配るキャッシュがあるくらいなら、給与や賞与を確保してくれよ、と思いますからね。

しかし、株主・投資家としての立場からすればショックは大きい。従業員が自社の株式を保有するには、もちろん市場で個人が買い付けることもあるでしょうが、従業員持株会でというのもあります。私は従業員持株会で、わずか1単元にも満たない数量ですが、自社の株式を保有しています。

従業員持株会では毎月の拠出はしておらず、福利厚生で会社から付与されるポイントを使って、年一回数株買い増す程度。他に配当を受け取り、それを再投資して株数を増やすことはしています。だから無配の意味はかなり大きい。保有数量を増やす手段が一つ絶たれたのですから。

従業員持株会での資産形成には賛否があります。
従業員持株会は、給与天引きで確実に積立投資ができることに加え、会社から奨励金が出たり、配当を確実に再投資できたりします。株価が上がれば、仕事へのモチベーションアップにも繋がります。

一方で、従業員持株会での運用を多くすると、収入と資産を会社に依存することになります。会社の経営が傾けば、最悪の場合、収入も資産も同時になくすことになり兼ねません。JALが破綻した時や東芝が上場廃止となった時を思い出して下さい。

今回はまだそこまでには至っていませんが、その状況に近づいていることは確かです。もちろん会社としても、従業員としても会社存続のため、様々なステークホルダーのために、早期に復配できるくらいの利益を確保したいと願い、努力はします。

今のところは従業員持株会を脱会しようとは考えてはいません。資産額がわずかだからというのはありますが、それ以上に株主という立場を重視したいからです。

給与を貰う従業員という立場だけだと、究極的にはどうしても自らの給与しか考えません。経営やその他ステークホルダーがどう考えるかを考慮して、仕事を進めるには株主でいることが必要だと思うのです。

今回、会社は無配を決めました。無配は株主として非常に残念ですし、従業員としても本当に悔しいです。まずは会社が生き残ることが最優先な状況です。一従業員として、株主として、今期は復配ができるようにやるしかありません。

こんな気持ちになるのは、株主でもあるからです。これは、資産形成だけでない、従業員持株会の重要なメリットだと改めて実感しました。


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