こんにちは。時短父さんです。

米ピザ宅配チェーンのドミノ・ピザ(DPZ)は2020年第1四半期の決算を発表しました。内容はまちまちでした。

売上高は8.7億ドルで、前年同期比4.4%増加しました。既存店売上高は1.5%増加しましたが、前年の1.8%増加と比べると、伸びは鈍化しました。

営業利益は3.4億ドルで、同5.5%増加しました。第1四半期としては、少なくとも14年から6年連続で増益となっています。営業利益率は38%でした。

純利益は1.2億ドルで、同31.2%増加しました。こちらは4年連続増益です。

希薄化後の一株利益は3.07ドルとなり、前年同期の2.20ドルから40%近く増加しました。
1Q業績推移


増収増益とはなったものの、先述したように既存店売上高の伸びは鈍化しました。また全体の売上高の伸び率も、わずかに低下傾向にあります。
1Q売上高伸び率の推移


ドミノ・ピザのキャッシュフローは以下の通りです。営業キャッシュフローはわずかな減少に留めたものの、投資は50%増加しており、フリーキャッシュフローを押し下げてしまいました。営業キャッシュフローマージンは11%と、1%ポイント減少しました。とはいえ、同社のキャッシュフローは全体的には安定した推移をしていると思います。
1QCF推移


ドミノ・ピザは新型コロナの影響により、2カ年、3カ年の売上高見通しの発表を撤回しました。通期見通しの発表を撤回する、または発表できない企業が相次ぐ中、ドミノ・ピザも撤回したことで、投資家の間では失望売りが広がりました。
DPZチャート

何故増収増益となったドミノ・ピザで失望売りとなったのでしょう。それは、売上高伸び率の鈍化に加えて、巣ごもり消費で恩恵を受ける同社が見通しを発表しなかったからです。


ただあまり悲観的になる必要はないと思います。ドミノ・ピザと言えば、日本でも最も有名な宅配ピザチェーンの一つですね。現在、巣ごもり消費が叫ばれており、その利便性を再認識する機会となっているのは間違いありません。政府も接触機会削減に向けて、外食を宅配か持ち帰りを促しています。

ドミノ・ピザはその両方を可能としており、外出自粛が続けば続くほど、その恩恵に預かることになります。外出自粛の長期化により家で食事を作るのにも疲れが出ますから、ドミノ・ピザには追い風になることでしょう。


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