こんにちは。時短父さんです。

米複合企業3M(MMM)は、N95マスクを巡る輸出入に関してトランプ政権と和解に至りました。

別に両者が裁判とかしていた訳ではありません。どういうことかというと、今月初め、トランプ大統領は突如(←いつものことながら)3Mを名指しして、「彼らがやっていることに我々は驚いている。大きな代償を払うことになるだろう」とツイッターで批判しました。詳しいことは、4日の記事(【MMM】3Mとトランプ政権との戦い・・・)をご確認下さい。

トランプ政権は、新型コロナの感染拡大によって急激に増加する国内のマスク需要に対応するために、国防生産法を発動して3Mに増産するよう指示しただけでなく、マスクの輸出入管理を強化しようと試みたのです。3Mが中国の自社工場で生産したマスクの輸入は認める一方、米国内で生産されたマスクをカナダや中南米諸国に輸出することを禁止しようとしました。

これに3Mは猛反発。輸出を止めれば、輸出先から報復を受けることになりかねず、結果的に米国内のマスク在庫が減ることになるだろうとコメントしたのです。そりゃそうです。グローバル経済が進んだことが感染症を拡大させた要因の一つである一方、こんな非常時に自由貿易がその根幹をなすグローバル経済を否定する自国第一主義を貫こうとすれば、反発が起きるのは当然です。

カナダのトルドー首相も医療関連用品を含む必需品の流れを阻止することは「間違い」だと批判し、フリーラド副首相は「カナダの国益を守るため全ての行動を取る」と述べ、報復措置も辞さない姿勢を示していました。

そして、6日3Mが同社サイトに発表したところによると、以下のようなことがトランプ政権側と合意されたようです。

・今後3ヵ月間で中国で生産した3M製マスク1億6,650万枚を輸入する。
・政権側はこの輸出入に関して規制を緩和する。
・3Mは米国内で生産したマスクを、これまで通りカナダや中南米諸国に輸出する。
・価格のつり上げや偽造品の防止のために両者は一層連携する。

良かったです!3Mの主張が全面的に受け入れられて、トランプ政権側が折れた形になりました。中国から大量に入ってくるので、米国内の在庫は一程度確保されるでしょうし、隣国のマスク供給も悪化することは回避できそうです。

3Mはグローバル企業の代名詞でもあります。売上高の半分以上を中国に依存している3Mにとって、安い人件費で生産して、高く買ってくれるところに売るのは、彼らのビジネスの基本です。需要があれば、安く作って高く売る。それが政権に意向によってひっくり返されようとしたのです。もちろん、カナダや中南米には、価格の引き上げを行うことなく輸出していて、同地域にとって3Mの供給体制は不可欠だったのです。

3Mのマイク・ローマンCEOは、トランプ政権との和解を受けて、以下のようなコメントを発表しました。
「トランプ大統領と政権の皆さんたちのリーダーシップと協力に感謝したい。私たちは、全米の増え続けるマスク需要に対応し、この危機を利用しようとする犯罪と闘うという目標を共有している。中国からの輸入は国内で生産する月間3,500万枚の補完してくれることになる」

3Mは、新型コロナが発生してからというもの、N95マスクの生産を大幅に増加させてきました。年間2億枚の生産が可能となるよう製造ラインの増設など行い、国内では6月にも月間生産が5,000万枚に達する見込みです。これは通常生産の40%多い水準です。

現在はメーカーと政府と国民が一致団結して、この難局を乗り切る時期です。メーカーは可能な限り生産を続け、政府は規制をコントロールし、国民は自宅に留まるなど冷静な対応が必要です。困っている地域があれば、そこに必需品を送ることも必要です。結果、自分たちを守ることにもなるからです。言い争っている場合ではありません。今回の3Mとトランプ政権の戦いが、早期に収束し、和解に至ったことは本当に良かったと思います。


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