こんにちは。時短父さんです。

ウォーレン・バフェット率いる投資・保険会社のバークシャー・ハサウェイ(BRKB)が、デルタ航空(DAL)とサウスウエスト航空(LUV)の株式の一部を売却していたことが分かりました。2航空会社が3日規制当局に提出した書類によると、バークシャーは4月1日~2日かけてデルタ航空株を約1,300万株、総額にして3億1,400万ドル分、サウスウエスト航空株を約231万株、総額7,466万ドル分を売却していました。

それぞれの売却株数は、デルタ航空の発行済み株式数の2.0%相当、サウスウエスト航空のそれの0.45%に相当します。もともとバークシャーは、デルタ航空株の11%、サウスウエスト航空の9%を保有していました(昨年末時点)。売却により、バークシャーの保有比率は、デルタ航空で9.2%に減らしてしまいました。

航空会社は、新型コロナの世界的大流行による人の移動制限が掛かっていることで、大幅な運航停止・減便を余儀なくされています。航空会社は人(やモノ)が動くことで成立するビジネスですが、各国が感染地域への渡航自粛勧告を呼び掛けているので、運航取りやめも仕方ありません。

米国の大型経済対策でも、航空会社への支援があるようですが、それでも足りないのが現状のようです。デルタ航空は第2四半期において90%の減収見込みで、毎日6,000万ドルの現金が流出、ユナイテッド航空は毎日1億ドルの収入が失われています。

デルタ航空をはじめとした大手航空会社の株価は、2月中旬以降大幅に下落しており、高配当株とは無縁だった同業界でしたが、なんと配当利回り7%を付けるに至っています。追い打ちをかけるように、今回のバークシャーの株式売却によってデルタ航空の株価は、時間外取引で9%も下落させています。
DAL株価


デルタ航空については、バークシャーは2月末に97万株、総額4,500万ドルを追加投資していました。当ブログ(参考記事:【米国株】超富裕層が「一生に一度の大バーゲン」と言う一方で・・・)でもそのことはお伝えしていました。新型コロナの影響が米国にもはっきりと出始めたことで、株価が大幅下落。その隙をついたように、超がつくほどの富裕層は、株式の買い増しを進めていました。

ですが、バークシャーも買い時を見誤ったのでしょうか?2月末は45~47ドルで買ったデルタ航空株は、現在22ドル・・・半値になってしまいました。結果、2月に買い増した97万株を大きく上回る約130万株を売却することになってしまいました。しかもウォーレン・バフェットは「私は航空株を売るつもりはない」と一か月前に述べていたばかりです。

デルタ航空は大手航空会社の中でも、ボーイング737MAX型機を保有していないことで、同型機を保有する他社から顧客が流れてきて恩恵を受けていました。またサウスウエスト航空は大手の中では、自己資本も厚く、安定したキャッシュフローが強みとなっていることから、バフェットに気に入られていたのだと思います。

これまで米国航空会社は何度も破綻を繰り返し、合従連衡の末に現在の勢力図(ほぼ寡占状態)を築きました。財務も強化され、配当を出せるまでになりました。バフェットもかつては航空株への投資で失敗し、二度と投資しないと決めていたにも関わらず、現在は航空3社(デルタ、サウスウエスト、ユナイテッド)の株式を保有するまでに方針を転換しました。

なのにここに来ての新型コロナ・・・買い増しをした矢先の、更なる株価急落。つくづくついていないバフェットさんですね。でも見切りの良さは見習わなければならないかもしれません。

そもそもの話ので恐縮ですが、航空会社は高コスト体質です。いくらLCC(ローコスト)が勃興したとしても、企業内の基本構造はあまり変わりません。高価な機体を何十機、何百機も揃え、高給なパイロットと大量の乗務員を抱えており、さらに労務問題は耐えません。大規模な資本が必要でかつ、典型的な労働集約型産業です。とにかく大量の人が要るのです。

景気が良くて、人やモノが動く時は順調で、イケイケドンドンですが、一度不景気となれば待っているのは厳しい現実です。華やかな業界に見えますが、投資という意味では航空会社はかなりリスクが伴います。

バークシャーは今回、航空株を全て手放したわけではありませんから、完全に見放してはいません。まだどこかで復活すると考えていると思います。新型コロナの終息後したとしても、旅客需要のV字回復は難しいでしょうが、潜在力に期待しているのかもしれませんね。


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