こんにちは。時短父さんです。

米百貨店のメーシーズ(M)は、第2四半期の配当支払を停止すると発表しました。先週から今月末まで全米のグループ全店舗の営業を取り止めることにしていて、必須でない経費項目の削減が急務となったからです。既に発表されている第1四半期分の配当については、予定通り4月に単価0.3775ドルが支払われます。


メーシーズのプレスリリースによると、Suspension of Quartaly Cash Dividnedとなっています。Suspensionをどう読むかで、見方が変わってきますね。「停止」なのか?「延期」なのか?です。

普通に考えたら「停止」です。この場合、第2四半期の配当は全く支払われないことになりますね。それならまだ「減配」してくれた方がマシだったかもしれません。50%くらいの減配は織り込んで買っていました。まぁ、今の株価は75%くらいの減配を織り込んでいるでしょうが。

希望的観測では「延期」であってほしい。ただ単に支払時期がずれ込むだけ。店舗閉鎖が解除されて、お客が戻ってきてくれたら、キャッシュが回ります。それを見てから時期を判断する。そんな希望的観測は通常は外れるものなのですが、こんなことすら考えてしまう。例え、「延期」だったとしても、多少の減配は不可避かもしれませんがね。


また同社は、資金繰りのために15億ドルの借り入れを可能とする合意を金融機関と取り交わしました。クレジット・ファシリティという制度を利用し、金融機関に手数料を払いながら借り入れるやり方です。金融機関からわざわざ借り入れをしてまでも、配当を維持するとは考えにくいですから、ここでも減配は避けられないと言えるでしょう。

ジェフ・ゲネットCEOは以下のようにコメントしています。
「小売り業界を巡る環境は急速に悪化している。2月は予想通りの水準となったが、現在は不確実性の真っ只中でオペレーションしている。今回発表した決定は、財務の柔軟性を確保し、私たちのビジネスの将来が予見可能になるために必要なことだった」

百貨店は、アマゾンなどのネット通販に押されて、業界全体として後退しつつありました。そんな中でのダメ押しのコロナ大流行による全店舗閉鎖。メーシーズだって通販サイトを持っていますが、売上貢献は微々たるもの。対面販売の弱点が全面的に影響を受けてしまいました。


高い配当利回りにつられて買ったつけが、ここに回って来てしまいました。JTやクラフト・ハインツで反省したはずだったのに。これらからの教訓を全く活かせていませんでした。皆さんは私を反面教師にして下さいね。


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