こんにちは。時短父さんです。 

石油メジャーのエクソン・モービル(XOM)は、ここ数ヶ月間の原油価格の下落を受けて、投資家向けにCEOのメッセージを発表しました。

ダレン・ウッズCEOのコメントは以下の通りです。
・今までに予想していなかった環境下において、私達(エクソン・モービル)は短期的な費用(expense)と資本(capital)の削減を行うために、評価をしている最中で、決まり次第、計画を公表する。

・私達は会社の長い歴史を通じて何度もマーケットの混乱に遭ってきたし、原油価格が低迷する中でもオペレーションしてきた。私達は、安全に、ローコストかつ長期的な株主価値創造に焦点を当てている。

・会社はCOVID-19の感染状況を注視しており、健康な労働環境が維持できるように努め、オペレーションを行う地域をサポートしている。安全と環境を重視する姿勢は変わらない。

・私達は、人々の安全を維持し、環境を守り、会社を強くする確かな手段を講じることで、この困難な状況を乗り越えられると信じている。


力強い言葉が述べられていますね。新型コロナによって原油需要は減退し、サウジアラビアとロシアは戦略的に原油増産を決めたことで、原油価格は歴史的な低水準で推移しています。会社のキャッシュフローが毀損するのではないか?ついに連続増配がストップするなではないか?投資家の不安はつきません。

具体的な方策は、近日中に公表されることでしょうが、まずは動揺を抑えるためにCEO自らの言葉で語ってくれました。気になるのは、費用削減の対象に「配当」が含まれるかどうかですね。

現在のエクソン・モービルにとって、配当は財務的な負担が大きいのは事実です。年間147億ドルも配当に支払っていますから、少しでも負担を軽くしたいと考えるなら、ここに手をつけてくる可能性はありますね。

ただ発表文には、オペレーティング・エクスペス(営業費用)を削減すると書いてあるので、純粋に管理費とか人件費とか、そういう部分で企業努力してくる可能性の方が高いです。

資本の削減というのはどういうことでしょうね。探査や採掘の投資を減らすのかな?

いずれにしても、近日発表されるであろう削減計画を見てからになりますね。今の株主には、とにかく原油の需要が戻ってくれることをじっくり待つことくらいしか、できることはなさそうです。

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