こんにちは。時短父さんです。

久しぶりにひふみ投信について取り上げます。現在は1円も残高は残っていませんが、かつて同ファンドを保有していたよしみで、現状を紹介しています。10日、2月の運用レポート「ひふみのあゆみ」が発行されました。ちょっと信じられないような「凄いこと」になっているので、その辺を中心にお伝えしたいと思います。

凄いこと①保有銘柄が10%減少している
一つ目はひふみ投信の保有銘柄が10%減少している件です。2月末時点で213銘柄となっており、先月比で24銘柄減少しています。20銘柄以上の増減は調べた限りでは初めてのことで、かつ220銘柄を下回ったのも約2年ぶりのことです。
組入れ銘柄数の推移
株式市場が、新型コロナウィルスの影響を受け始めていた頃、同ファンドは少しずつ保有株式を売却していたようです。市場に大きな影響が出ないようにひっそりと、こっそりと、10日間程度かけて。手放した24銘柄以外に、残った銘柄の一部ももちろん売却をしたことでしょう。
想像ではありますが、大型株を中心に売却が進んだと見ています。理由は、1月と2月の運用レポートの時価総額別比率を比較すると分かりやすいと思います。

1月⇒2月
大型株(3000億円以上) 41.2%20.0%
中小型株(300億円以上、3000億円未満) 51.5%40.4%
超小型株(300億円未満) 6.7%8.4%

全てのカテゴリーで減少していますが、大型株の減少幅がとりわけ大きいことが分かりますね。もちろん株安で時価総額が縮んだという見方もあるでしょうが、大型株で構成の日経平均株価が2月に8%下落したことを考えると、全てが時価総額の縮小によるとも言い切れません。

で、売った後はどうしたか?次に繋がります。

凄いこと②現金比率が30%を超えている
保有株式の売却を進めた結果、なんとなんと現金比率が31.2%にまで上昇しました。ひふみ投信マザーファンドの純資産総額は6,123億円(ちなみにこれは前月比10.8%減)なので、その31.2%だから1,910億円もの現金を保有している計算になります。
ひふみ投信純資産額推移
ひふみ投信はファンドの設計上50%まで現金を保有できるようにしているそうですが、30%を超えたのはこれが初めてです。これまでの最大比率は2017年3月の15.5%でした。先月は最少比率の0.7%まで落ちていたのですが、ここに来て一気に現金比率を増やす結果となりました。それだけ1月までは株価が好調だったということです。

ひふみ投信としては、手に入れた2000億円近い現金を使って、下がり過ぎてバーゲンセール状態の有望企業に投資を行っていくつもりだそうです。売った銘柄の買い戻しも考えているようです。

凄いこと③組入れ1位銘柄が日本株でない・・・
大型株中心に保有株の売却を進めたことで、さらに面白いこと、違った「凄いこと」になっています。
ひふみ投信の組入れ銘柄を業種別で見た比率ですが、まずはこれの1位が「その他海外株」となっています。これまでほぼ常に「情報・通信業」でした。日本の中小型企業応援ファンドだったはずですが、海外株式ファンドになりつつあるのか・・・

ひふみ投信業種別比率(2020年2月)
業種別で1位でなくても、銘柄別なら1位は日本株でしょ?

いやいや、順当に考えて銘柄別でも1位は海外株式(米国株)でした(笑)
↓↓
ひふみ投信組入れ上位銘柄(2020年2月)

ドミノ・ピザ!!
何故急にドミノ・ピザが入ってきたっ!?これまでは米国株でもマイクロソフトやビザ、アマゾン・ドットコムは上位に来ていましたが、ドミノ・ピザ(DPZ)ともう一つズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)は初めてみました。

ドミノ・ピザの業績が好調なのは知っていましたが、まさかひふみ投信も投資していたとはね。しかも組入れ比率が3%を超えている。200銘柄も保有しているのに1銘柄あたり3%って、ちょっと高過ぎないでしょうか?
DPZチャート

今月はかなり「凄いこと」になっているのが分かりましたね。保有銘柄の大幅減少、現金比率の大幅上昇、組入れ1位は米国株・・・
同ファンドの基準価額は今年1月に5万円台を付けていましたが、10日現在41,379円。少なく見積もっても、17%減少しています。ここに資金を預けている人たちは不安な思いでしょうね。分配金でももらえれば、少しは救われるのでしょうが、ひふみ投信は分配金ゼロです。手持ち現金で安くなった銘柄を買っていき、上昇してくれることを願わずにはいられない状況です。


今日もポチっとお願いします。
↓↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ