こんにちは。時短父さんです。

配当金を株式投資の楽しみの一つに考えている投資家は多いと思います。配当金は企業活動を通じて得た利益を、企業のオーナーたる株主に還元する手段の一つで、投資家にとっては不労所得となります。

不労所得は、読んで字のごとくで、働かずして得られる収入のことです。毎日会社で汗水涙を流して働いて、やっとの思いで月一回の安月給を受け取ることを基本とするサラリーマンにとっては、まさに喉から手が出るほど欲しい収入です。不労所得を老後の年金代わりにと考えている人もいるでしょう。

不労所得は経済的な自由を手にするために必要な手段でもあります。働かざるを得ない経済状況を脱するには、生活費以上の不労所得が必要です。働くか、働かないかは、自由(働いてもいいし、働かなくてもいい)というわけです。

経済的に自由になるまでではなくとも、アーリーリタイアやセミリタイアなど、定年までがっつり働くこれまでのサラリーマン像とは違った生き方も、不労所得は可能にしてくれます。米国株ブログ村でも、完全な経済的自由でなく、アーリーリタイア、セミリタイアを実践、または目指しているブロガーさんはいらっしゃいます。

そんな不労所得を株式配当から得ようと、株式投資になだれ込む動きが加速しています。これまで株式投資といえば、主に値上がり益を狙うものでしたが、最近では株価上昇があまり見込めない銘柄への投資も人気です。いわゆる高配当株投資というやつです。

ですが、不労所得の最大化を目指すことだけを考えていると、配当金を受け取ることが投資の目的になってしまいます。そうなると、
目の前の配当金に目がくらみ、手を出すべきでない銘柄に飛びついてしまい兼ねません。

不労所得を最大化するには、最少の投資資金で最大の配当を受け取ることです。1000万円投資して10万円の配当(配当利回り1%)よりも、100万円投資して10万円の配当(同10%)を受け取る方が効率的です。資金が1000万円あれば不労所得は100万円ですからね。誰でも後者が良いというに決まっています。ただその配当が保証されていればですが。

通常、配当利回り10%もある銘柄は何らかの問題を抱えています。ビジネスに将来性がないか、減配リスクを株価に織り込んでいるからでしょう。せっかく買った株なのに、買った直後に減配なんて目も当てられません(私は経験済みです)。

なのに、何故配当金に飛びついてしまうのか?

配当に対する過度な期待があるからでしょう。
 ・シーゲル教授の配当再投資戦略が優れた投資法との考えに取り憑かれ、配当を再投資すれば成長株を凌ぐリターンが得られると信じているのでしょう。確かに配当の再投資は、複利運用をする上では重要です。しかし、これが絶対的な投資法であるとは限りません。

 ・不労所得さえあれば老後に備えた準備は安心との誤解があることも影響しています。老後資金2000万円問題では、公的年金だけでは到底生活できないとの不安から、私的年金として2000万円を貯めたり、不労所得を作っておいたりした方が良いとの考えを持つのは当然です。そのために、不労所得を早い時期から増やしたいとの願望に駆られ、高配当株に投資しようとするのでしょう。労働所得との組み合わせも解の一つだと切り替えられれば、配当だけを目的にした投資は回避できるはずです。

もう一つ、銘柄選択に自信がない場合です。
株式投資の基本は安く買って、高く売ることです。頻繁な売買は推奨しませんが、基本はそうだというのは誰もが賛成するところではないでしょうか。企業・ビジネスの将来性を予見し、その結果として買った銘柄の株価が上がる。株式投資の醍醐味だとは思います。

しかし、誰もがその将来性を適確に予見できるわけではありません。株価が上がらなかったり、下がってしまったらと不安になるくらいなら、過去の実績に頼るしかありません。配当は過去のビジネスの結果として支払われるものなので、記録もあるし、分かりやすいのです。連続増配株は過去何十年も増配を繰り返してきましたから、それが当たり前、これからも永久に続くと思いたくなるのです。そんな保証はどこにもないのに。

本来、投資はビジネスの未来に対して行うもので、過去に対してはしません。配当欲しさに投資する場合も、中長期的にビジネスが続き、配当が支払われ続くとの確証が持てるような銘柄に投資すべきなのです。

投資家が配当金に飛びつく理由は、配当に過度な期待をしていること、投資家の銘柄選択に対する不安があることの2つだと思います。配当は万能ではありません。銘柄選択に対する不安も、(失敗を伴う)経験を積めばきっと克服できます。買ったら、減配なんていう経験は二度としたくないですからね。


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