こんにちは。時短父さんです。

クラフト・ハインツが減損処理するブランドはどれか?

本当はタイトルにあるような、こんな予想したくはなかったです。
でも仕方ないですよね。決算発表の度に何等かの減損処理をしていて、利益を押し下げているのですから、株主としては次に発生し得る事態は可能な限り予測しておきたいです。予測といっても現状把握から次はこうなるだろうくらいしかできませんが。

食品大手のクラフト・ハインツは、その名の通りチーズのクラフトとケチャップのハインツのイメージが強いです。だからクラフト・ハインツを語る時は、どうしても「チーズのクラフト・ハインツ」とか、「ケチャップのクラフト・ハインツ」、となってしまいます。
【KHC】商品カテゴリー別売上高構成
でも実際ケチャップが属する調味料・ソース関連の売上高は全体の26%程度ですし、チーズは19%に過ぎません。この2商品はメインであるものの、大半を占めているわけではありません。したがって、クラフト・ハインツを語る際はチーズとケチャップだけというイメージを捨てる必要があります。

クラフト・ハインツの公式ホームページを見ると、ざっと数えただけでも25のブランドを抱えていることが分かります。
ブランドロゴ


クラフト・ハインツが保有する主なブランド名とその商品は以下の通りです。
・ハインツ(Heinz)→ケチャップ、調味料
・クラフト(Kraft)→チーズ
・オスカーメイヤー(OscarMayer)→ベーコン、ハム、ホットドッグ
・オレアイダ(Ore-Ida)→冷凍野菜、冷凍ポテト
・マクスウェルハウス(MaxwellHouse)→コーヒー
・フィラデルフィア(Philadelphia)→クリームチーズ
・ランチァブル(Lunchables)→ランチボックス
・ベルビータ(Velbeeta)→チーズ
・プランターズ(Planters)→ピーナッツ
・クラッカーバレル(ClackerBarrel)→クラッカー、チーズ
・クールエイド(Kool-Aid)→清涼飲料
・ジェロ(Jell-O)→ゼリー、トッピング
・ABC→調味料
・プラスモン(Plasmon)→乳幼児食品
・ミオ(Mio)→栄養補給・サプリメント
など

実に様々な分野の加工食品を手掛けているのが分かりますね。でもこうやって見ると、健康的な食品というイメージからは遠いように感じます。塩分やカロリーを気にする消費者から好まれにくいのだなというのは理解できますね。

次に商品カテゴリー別の売上高推移を振り返っておきましょう。
商品カテゴリー別売上高推移
ケチャップが属する調味料、ソース類を始め、チーズや冷凍・冷蔵食品など軒並み売上高が減少傾向にあるのが分かると思います。
・調味料、ソース→前年比5.1%減少
・チーズ、→前年比7.5%減少
・包装食品→前年比3.9%減少
・肉、魚類→前年比6.9%減少
・冷凍、冷蔵食品→前年比4.0%減少
・清涼飲料→横ばい
・コーヒー→前年比11.6%減少
・乳幼児用、栄養補給→前年比32%減少
・デザート、トッピング、ベイキング→横ばい
・ナッツ、スナック菓子→横ばい
・その他→前年比27.9%増加

さてそろそろ本題に入ります。
クラフト・ハインツが減損処理するブランドはどれか?
ということですが、そもそも減損処理とは、買収や事業取得によって得られたのれん代や無形固定資産がその会社に稼ぎをもたらす潜在力がないと判断された時に実行される会計上の手続きです。通常、企業は他社買収や事業取得を行う際に、相手方の企業や事業が自社に稼ぎをもたらしてくれると期待して買います。その時に相手方の収益力ははっきりとは分からない状態なので、ある程度多めに出して買います。簡単に言うと、多めに出した分がのれん代です。無形固定資産というのは、字のごとく形の無い資産、つまりブランドのことです。

そののれん代や無形固定資産は、買う側にとっては収益を上げる、現金を稼いでくれる存在でなければなりません。会計上はこれらを資産としてバランスシートに計上しています。しかし、買った事業や企業・ブランドが、当初予想したほどに収益を上げなかったり、稼いでくれなかったりする場合、その資産価額を減らしてやらないといけないのです。これが減損処理です。資産を減らした分は、費用として損益計算書に計上しますので、減損処理額が多ければ多いほど、利益を圧迫することになります(ただし現金の流出はない)。

これまで既に減損処理した主なブランドは、チーズのクラフトと肉、魚類のオスカーメイヤー(2018年4Q:154億ドル)、コーヒーのマクスウェルハウス(2019年4Q:2.13億ドル)。上に示した棒グラフを見て頂ければ分かりますが、いずれも売上高が減少していました。稼ぐ力がないブランドを見分けるのは難しいですが、売上高の減少をもって予測・判断するのが賢明かと思います。

これを踏まえると、2019年に減損処理が発生していませんが、売上高が減少した商品カテゴリーから2020年以降の減損処理が行なわれる可能性が高いと言えます。
具体的には以下の5カテゴリーと主なブランド名です。
・調味料、ソース・・・ハインツ、クラシコ
・チーズ・・・クラフト、フィラデルフィア
・包装食品・・・ランチャブル、ワッティーズ
・冷凍冷蔵食品・・・オレアイダ
・乳幼児用、栄養補給・・・プラスモン

もし本命のハインツに減損処理のメスが入ったら悲惨でしょうね。これだけは避けたいところです。
チーズ事業はまだ減損の可能性は低いかもしれません。すでに巨額の減損処理をしているだけでなく、カナダでのチーズ事業を売却していて、スリム化を進めていて、収益性を高めようとしています。
包装食品のワッティーズについては可能性も低いと思います。こちらはニュージーランドを拠点とする包装食品ブランドですが、すでに2019年4Qでセグメントとして4.53億ドルの減損処理をしています。

したがって、クラシコ、ランチャブル、オレアイダ、プラスモンなどのブランドで、2020年1Q以降に減損処理をする可能性が極めて高いと考えます。考えますけど、願ってはいませんからね。稼げないブランドを保有しているよりも、売却してしまってスリムになった方が良い気もします。売れればの話ですが。

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