こんにちは。時短父さんです。

米食品大手クラフト・ハインツ(KHC)は2019年第4四半期と通期の決算を発表しました。内容は良くなかったです(涙)

まずは四半期(10月~12月)の内容を見てみます。

売上高は65.3億ドルで、前年同期比5.2%減少しました。アナリスト予想66.1億ドルにも届きませんでした。
カナダのチーズ事業売却(2.3%分)や為替の影響(0.6%分)を受けたことが響きました。既存事業売上高は2.2%減少しました。カナダを除く他の地域で2%の値上げを実行したものの、販売量が4.2%減少したことが影響しました。

営業利益は5.9億ドルでした。前年同期は150億ドルの減損処理をしたことで141億ドルの大赤字でしたから、それに比べれば黒字確保は安心材料です。ただ2016年や2017年には16億ドル規模の営業利益がありましたので、減益傾向にあるのは変わらないようです。
実はこの4Qも6.7億ドルの減損処理をしています。ニュージーランドとオーストラリアと南米事業で4.53億ドルののれん代を、ブランド「マクスウェルハウス」で2.13億ドルの無形固定資産を減損しています。これらがなければ、13億ドル程度の営業利益は確保できていたことになります。ブランド力の低下がまた一つ現れた格好ですね・・・

純利益は1.8億ドルでした。こちらも前年同期は125億ドルの大赤字でしたので、黒字確保は良かったです。

希薄化後1株利益は、わずか0.15ドルでした。前年同期は-10.3ドルでした。調整後の1株利益は0.72ドルで前年同期0.84ドルから減少しました。
【KHC】4Q業績推移

セグメント別の売上高推移は以下のようになっています。
【KHC】4Qセグメント別売上高推移
米国は46.8億ドルで、前年同期比2.7減少しました。調整後EBITDAは12.7億ドルで同1.6%増加しました。材料費の高騰により価格を3%引き上げたものの、販売量の落ち込み(5%)をカバーするには至りませんでした。

カナダは4.5億ドルで、前年同期比23.8%減少しました。チーズ事業の売却分(21%)の減少はもちろんあるのですが、販売価格の引き上げができなかったことも要因のようです。既存事業売上高は2%減少しました。

EMEA(中東・欧州・アフリカ)は健闘しました。売上高は6.8億ドルで、前年同期比0.5%減少に留めました。既存事業売上高は0.3%増加しました。調整後EBITDAは1.8億ドルで、同6.3%増加しました。

その他地域はかなり苦戦しています。売上高は7.0億ドルで前年同期比10%減少し、調整後EBITDAは0.6億ドルで同54%減少しました。インドでの飲料事業の売却やネガティブな為替の影響を受けました。

上記のように厳しい内容となってはいますが、一部に明るい兆しも見えています。下のグラフは2019年四半期毎の業績です。売上高が徐々に上向いているのが分かります。もちろん利益を増やすことが至上命題ではあるものの、減益の主な要因が減損処理であるならば、売上高の回復は今後の利益増へ直結します。
【KHC】2019年四半期毎業績推移


続いて、通期の業績です。

売上高は249.7億ドルで前年比4.9%減少しました。
営業利益は30.7億ドル、純利益は19.3億ドルとなりました。
希薄化後1株利益は1.58ドルで、前年-8.36ドルから大きく増加しました。
【KHC】通期業績推移

キャッシュフローを見てみます。
【KHC】通期CF推移
年間の営業CFは35億ドルで、前年比38%増加しました。これは素直に喜んでいいですね。本業によってキャッシュが会社に流入するのは必ず必要ですから。
投資CFは、事業売却の効果もあり15億ドルの収入となりました。よってフリーCFは50億ドルとなり、前年比77%増加しました。
営業CFマージンは14%となり、前年10%から4ポイント改善しました。これはまずまずの水準といっていいのではないでしょうか?

この決算を受けてクラフト・ハインツの株価は大きく値下がりしました。一時、前日比8%の大幅安となりましたが、その後若干買い戻されて、2.27ドル安(7.56%安)の27.77ドルで取引を終えました。
株価チャート2020年2月13日
8%も!!と普通は思うかもしれませんが、個人的にはそこまで驚いていません。というか、これまでの経緯を考えれば8%で済んだかという印象。30%も含み損があれば8%なんて・・・ある意味で感覚が麻痺しちゃったのかもしれません。

ミゲル・パトリシオCEOは、「2019年の結果はかなり残念なものである」と述べる一方で、今後の業績回復への期待を持って終えられたとしています。ビジネスを立て直すために、過去6ヵ月間に重要な決定を行ってきました。キーワードは「選択と集中」です。事業売却を進めて、資産をスリム化して、ブランドを立て直す決意を示しています。

業績回復、ブランド力の強化・回復はたやすい道のりではないですが、きっと成し遂げてくれると信じています。利益だけを考えた投資家としてではなく、ビジネスを所有する株主としての気持ちです。その決意として、同社は四半期配当を0.40ドルとして据え置きました。これは必ず業績を回復させるという経営陣の覚悟です。株主も一緒になって応援していきたいものです。


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