こんにちは。時短父さんです。

米フィリップ・モリスインターナショナル(PM)が2019年第4四半期と通期の決算を発表しました。内容はまちまちでした。

第4四半期
純収入(たばこ税控除後の売上高)は77.1億ドルで、前年同期比2.9%増加しました。

営業利益は25.0億ドルで、同7.3%減少しました。ドイツでの工場閉鎖に伴う費用や一部資産の減損があったためです。これらの影響を除いた調整後の営業利益は、11.9%増加しました。

純利益は16.1億ドルで、同15.5%減少しました。

よって希薄化後の1株利益は1.04ドルとなり、前年同期1.23ドルから15.4%減少しました。一時的な減収要因となる項目を除くは1.22ドルで、2.4%減少に留まりました。
【PM】4Q業績推移

製品種類別の出荷数は以下の通りです。
【PM】4Q種類別出荷数の推移

紙巻たばこは1750億ユニットで8%減少しました。やはりフィリップモリスも紙巻たばこの販売には苦戦しているようです。というか、同社はスモーク・フリー(煙のない)社会を目指しているので、特に気にしていないかもしれませんが。規模は1/10で、まだまだ小さいものの加熱式たばこは171億ユニットで、40%増加しました。

紙巻たばこ・加熱式たばこを含む、地域別の出荷ユニット数の推移は以下のようです。
【PM】4Q出荷ユニット数推移

増加したのは東欧のみ(1%増)で、その他の地域は全て前年同期比で減少しました。特に中南米・カナダ(11%減)、中東アフリカ(8%減)が大きかったです。全体では1922億ユニットで、5%減少しました。

地域別の純収入は以下の通りです。
【PM】4Q地域別純収入の推移

ユニット数が伸びた東欧は20%増加、その他ユニット数が減少した地域でも純収入が増加した地域がありました(南・東南アジア=21%増、EU=4%増)。これは販売価格を引き上げたことが要因です。全体でも、出荷ユニットは減ったものの、純収入は増加してるのが分かると思います。

通期
純収入は298億ドルで、前年比0.6%増加しました。

営業利益は105億ドルで、同7.4%減少しました。営業利益率は35.8%です。調整後の営業利益は11%増加となりました。

純利益は71億ドルで、同9.2%減少しました。

希薄化後1株利益は4.61ドルで、前年同期5.08ドルから9.1%減少しました。特殊要因を除いた調整後の1株利益は、5.19ドルで同1.8%の増加となりました。
【PM】業績推移

通期でのたばこユニットの出荷量は、紙巻が7067億ユニットで4.5%減少、加熱式が596億ユニットで44.2%増加し、全体では7663億ユニットとなり、前年比2%減少しました。地域別ではEUと東欧が増加したものの、カナダ・中南米が2桁の減少となりました。

年間累積のキャッシュフローの推移は以下の通りです。フィリップ・モリスは、プレスリリース段階では投資CFを発表していませんので、ここでは投資CFについては3Qまでの累積で作成しています。
【PM】CF推移
営業CFは、5年ぶりに100億ドルに達し、営業CFマージンは34%に上昇しました。4Qでも投資が拡大したと聞いていませんでの、概ねフリーCFはグラフの通りかと思います。しっかり、キャッシュを稼げているのが本当に凄いですね。日本のたばこ会社とは違います(笑)。

2020年見通し
では、最後に2020年の利益見通しを確認しておきます。
希薄化後の1株利益は5.50ドルで、2019年比で19%増加となっています。調整後1株利益では、6%〜7%の増加を予想しています。

世界全体の販売数量は3%〜4%減少する見込みです。これはインドネシアでのたばこ増税の影響や日本での脱紙巻きたばこの流れが加速することが主な要因です。

加熱式たばこの販売は、2021年の900億〜1000億ユニットとする目標に向けて、増加を見込んでいます。

営業キャッシュフローは105億ドルで2019年とほぼ同規模を予想、投資支出10億ドルとなっています。単純に95億ドル(およそ1兆円)がフリーキャッシュフローになりますね。JTの2019年フリーCF は4000億円くらいでしたから、2.5倍くらいはあるということ。JTは連続増配を止める予定のようですが、フィリップ・モリスについてはその心配はなさそうです。

JTは国内需要の落ち込みと医薬事業の減収が響き、アルトリア・グループは電子たばこ事業で減損処理。それらに比べれば、主要たばこメーカーの中では、フィリップ・モリスは安心して投資を継続できる銘柄ですね。


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