こんにちは。時短父さんです。

米国の株式市場では、米中関係の改善や堅調な個人消費や雇用統計、好調な企業決算などに支えられて、主要株価指数が連日のように最高値を更新しています。この記事を書いている時点で、S&P500指数は3,329、ダウ平均株価は29,313ドル、NASDAQ総合指数は9,371となっており、それぞれ年初来で、2.1%上昇、1.5%上昇、3.1%上昇となっています。米国株投資家にとっては、今はまさに波に乗ってる感じがしているのではないでしょうか?

株高(と円安)のお陰で、私の資産評価額は昨年末比2.4%増加し、米国株の評価益は同157%(2.5倍)も増加しています。昨年は1年間を通してずーっと評価損が続いていたので、評価益になるなんて本当に嬉しいですね。赤字より黒字の方が精神的にも良いに決まっています。

ですが、あえて言わせて頂きます。

暴落よ、来い!


何を水を差すようなことを、と思われるかもしれません。

しかし、(偉そうなこと言いますが)株式投資の基本は、安く買って高く売る、または安くたくさん買うことです。とにかく安く買うことに尽きます。
高い、安いの基準は、投資家そうれぞれの価値判断によるところですが、一般的に通用する指標としては、株価収益率(PER)があります。
過去20年間のS&P500指数の予想PERは、概ね16~18倍となっているようです。これを下回っていれば割安、上回ってれば割高と考えることができます。

それを踏まえて、保有銘柄のPERを見てみると・・・

PM 18.47
M 5.69
VZ 15.45
KHC -
IBM 16.05
JNJ 28.43
MCD 27.82
MMM 21.51
PG 78.24
T 17.18
XOM 19.97
KO 31.67

MとKHCは論外として、PM、IBM、Tはほぼ適正株価(いずれも配当利回りが高い!)ですが、JNJ、MCD、MMM、PG、XOM、KOは割高な水準にあるようです。16倍未満なのはVZだけでした。
割安株も保有しつつも、割高水準の銘柄も目立ち始めているのが現状です。

私の投資スタイルは、買い付け時点で最低評価銘柄を定額買うやり方です。わざわざPERの高い銘柄ばかりを買い集めることはありませんが、時にはそういうこともあります。できれば、PERが高い状態では買いたくはないのが本音です。高い状態で買ったとしても、その後業績も株価もついてくれば、問題はないのでしょうが、同じ投資資金でより多く保有したいので、安い時に買って良いに越したことはありません。

昨年12月にウェルズ・ファーゴの株式戦略責任者が、2020年のS&P500指数は年の前半に10%安の調整局面に入るだろうとリポートで予想しています。その根拠は、「連邦準備制度によるバランスシートの規模拡大がストップすると見られる3月後半か4月前半に調整を想定」しているからだそうです。

10%安というと結構なインパクトがありますよね。現在のS&P500指数が3300程度なので、3000程度まで落ち込むことを意味します。ちなみに同指数が3000を超えたのが、昨年7月でした。その辺りまで逆戻りするのです。

しかし、同リポートでは結局のところ6%程度上昇して2020年末を迎えるともしています。そう、10%程度の調整というか、下落(暴落?)は今の米国株には対して逆風ではありません。というか、過去にも10%程度の調整はありましたが、それらを乗り越えてここまで到達してきました。
SP500チャート

むしろ、同レポートで予想している10%安の調整は買いの局面となる可能性が十分に高くなるのです。株価が上昇しているタイミングで、ある程度波に乗るのは大切ですが、全力買いをするのではなく、調整局面を待つ忍耐力も必要かもしれません。タイミングを計るのが難しいようであれば、定期的に定額を積み立てるやり方が良いと思います。

中長期的に上昇すると期待できるから、一時的な暴落も期待できる。これは米国株の魅力の一つと言えそうです。


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