こんにちは。時短父さんです。

ひふみ投信とひふみワールドを運用するレオス・キャピタルワークスは12月の運用報告書(ひふみのあゆみ)を発表しました。

ひふみ投信

ひふみ投信の組入れ銘柄数は、前月より2銘柄増加して240銘柄でした。前月まで3ヶ月連続して組入れ銘柄数が減少していましたが、12月は増加に転じました。
組入れ銘柄数の推移

組入れ比率では、国内株式が85.6%で前月比0.8%ポイント減少、海外株式が12.5%で同0.1%ポイント減少、現金が1.9%で同0.8%ポイント増加しました。
12月はダウ平均株価やS&P500指数が最高値を更新するなど、米国株は絶好調だったはずですが、海外株式の比率が微増だったのは解せませんね。月途中で一部売却して現金化したのかもしれません。
純資産総額と資産配分比率推移

純資産総額は7279億円で、前月より3%減少し、2ヶ月連続で減少しました。

ひふみ投信の基準価額は12月に、2018年10月以来の5万円台を回復し、レオス側もお祝いムードでした。しかし、実際はもとの水準にはまだ届いていないですし、聞くところによると資金流出が激しいとのこと。純資産総額の減少はそんなことを反映しているのかもしれません。
ひふみ投信基準価額チャート


ひふみワールド

昨年10月から運用が始まったひふみワールドの組入れ銘柄数は、83銘柄で前月より1銘柄増加に留まりました。79銘柄でスタートしましたが、2ヶ月間で4銘柄しか増えていません。

純資産総額は92.4億円で、前月比18%増加しました。資産配分比率では、海外株式が84.2%(前月比4.2%ポイント増加)、投資証券が1.0%(前月と変わらず)、預金等が14.8%(同4.2%ポイント減少)でした。前月より株式の増加は鈍化しましたが、着実に株式の比率を増加させているのが分かりますね。ひふみ投信同様に、今後は現金(預金等)比率が1桁台前半まで落とすと見込まれます。
【ひふみワールド】資産配分比率の推移

国別資産配分は、米国が52.3%(前月比5%ポイント増加)、中国が5.3%(同2.3%ポイント減少)、フランスが7.3%(同1.2%ポイント増加)などとなっています。中国がフランスに抜かされましたね。おそらく香港での混乱を受けた株価下落が影響したものと思われます。
【ひふみワールド】国別資産比率の推移

国別資産配分は米国が半分を占めていて、やはり世界分散を掲げていても米国頼りにならざるを得ません。しかしながら組入れ上位10銘柄の顔ぶれは前月から大きく変わりました。

【11月末時点の上位10銘柄】
【ひふみワールド】組入れ上位10銘柄(2019年11月)
【12月末時点の上位10銘柄】
【ひふみワールド】組入れ上位10銘柄(2019年12月)

11月は上位10銘柄すべてが欧米諸国で占められていました。しかし12月は、上位10銘柄のうち米国株は5銘柄に減少(前月は7銘柄)し、中国、台湾、ドイツ、アイルランド、フランスが加わりました。しかも1位に中国、2位がドイツとなっています。印象としては地域の分散はかなり進んでいますね。

米国株も顔ぶれがかなり変わりました。グーグルの親会社のアルファベットが3位にランクインしたほか、ゲーム開発・販売を行うテイクツー・インタラクティブ・ソフトウェア(TTWO)が5位に入りました。

業種で見ても、資本財が減少した他、ソフトウェア・サービスや半導体・半導体製造装置が増加しています。なんとなくひふみ投信の業種比率(情報通信14.9%やサービス業12.8%、電気機器10.8%など)に似てきたなという印象を受けますね。

ひふみワールドはまだ運用が始まったばかり。今後も上位銘柄の入れ替えが頻繁に起きるかもしれません。世界の成長企業へ投資するというコンセプトで、米国以外のあまり知られていない企業を知る良い機会だと理解しています。

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