こんにちは。時短父さんです。








1年前クラフト・ハインツ(KHC)が減配した主な理由は、大幅な最終赤字に陥ったこと、過大な投資が響きキャッシュフローが毀損したことであると何度も言ってきました。
同業のキャンベル・スープ(CPB)は、一時減配を行なったものの、キャッシュフローの回復とともに、増配に転じ、しばらくの間毎年増配をしてきました。現在は再び事業取得のための投資が増え、増配が止まるという事態に至っています。
代表的な食品メーカーというのは、成熟企業が多いからか、他社の事業を取得することで、成長を促そうとしているのでしょう。そのためにどうしても投資が増える傾向にあるのかもしれません。
クラフト・ハインツも、キャンベル・スープもがそうなら、他にもそういう傾向が見られるかもしれません。以下に、代表的な食品メーカーの直近10年間のキャッシュフローを載せました(クラフト・ハインツのみ5年分)。結論から言えば、どこも似たり寄ったりのキャッシュフローをしています。つまり、いずれも一度はかなりの額を事業取得に充てています。
各銘柄のキャッシュフローとともに、期間平均の営業キャッシュフローマージンを載せました。買収など一時的な要因を除いた場合のキャッシュを稼ぐ力を見るためです。
ではどうぞ!
キャンベル・スープ(CPB)
営業CFマージン 14.9%

ゼネラル・ミルズ(GIS)
営業CFマージン 15.1%
ホーメル・フーズ(HRL)
営業CFマージン 9.0%

ハーシー(HSY)
営業CFマージン 15.8%

ケロッグ(K)
営業CFマージン 12.3%

クラフト・ハインツ(KHC)
営業CFマージン 11.0%

モンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)
営業CFマージン 12.6%

マコーミック(MKC)
営業CFマージン 12.9%

タイソン・フーズ(TSN)
営業CFマージン 5.3%
代表的な食品メーカー9社のキャッシュフロー推移と営業キャッシュフローマージンを紹介しました。先に述べたように、いずれも一度は投資キャッシュフローが下に突き抜けているのが分かりますね。銘柄によってはかなり頻繁に事業取得をしています。
事業取得がダメだと言いたいわけではありません。買収は成熟企業が成長するには必然でもあります。一時的に投資支出が増加しても、営業キャッシュフローまたは営業キャッシュフローマージンが高位で安定していれば、過度な心配は不要なのかもしれません。
ただクラフト・ハインツやキャンベル・スープのように、買収や事業取得によっても稼ぐ力を回復できずに、減配してしまった事例があることも忘れないで頂きたいと思います。
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