こんにちは。時短父さんです。

米3M(MMM)は2日、先進防弾着事業の英Avon Rubber p.l.c(エイヴォン・ラバー社)への売却を完了したと発表しました。同事業の売却については、2019年8月初旬に発表があり、手続きが進められていました。売却額は9,100万ドル(約96億円)と小規模ですが、入札保留中の条件付き対価次第では、2,500万ドルが追加される可能性があります。

Avon Rubber p.l

もう売却してしまったので、先進防弾着事業ですが、こちらは主に軍隊・軍人が身に着ける防弾着や防弾ヘルメット、それに装着するコミュニケーションツールなどを製造していてます。政府や警察機関に供給していました。
【防弾着の写真】
ballistic helmet body armor

売却先の英Avon Rubber p.l.c(エイヴォン・ラバー社)は。元々はゴム製品を扱うメーカーだったようで、今では化学、バイオ、放射線を防ぐための製品を製造しています。顧客には、軍や警察、消防があります。

元防弾着事業は、先進素材部門に属していました。現在進行中の全社的な事業ポートフォリオ見直しに伴い、同事業を売却し、先進素材部門の他事業に集中することになりました。同部門は、交通・エレクトロニクスグループに属していて、フッ素樹脂やセラミック、グラスバブルズなどの素材や製品に集中します。

元防弾着事業は、全世界で年間8,500万ドルの売上がありました。こちらは、3M全体売上高の0.25%程度に過ぎませんので、業績への影響は軽微です。同社も1株利益に対する影響はほぼないと判断しています。

3Mは昨年の業績不振から矢継ぎ早の事業再編をしていますね。事業グループを5→4への再編に始まり、手続きが進行中のものも含めると、事業売却が3件(ドラッグデリバリー事業が進行中)、事業取得が1件となりました。

また本日、3Mホルダーにとっては朗報があります。
3Mの株価が2019年5月6日以来、およそ8ヵ月ぶりに終値として180ドルを回復しました!!
株価チャート 2020年1月2日
昨年第2四半期における地滑り的な株価下落が起きる前の水準に比べれば、40ドルも足りないのでまだまだなのですが、ひとまず節目を超えてくれました。米中政府間の第一段階の合意を好感しているのかもしれませんね。

米国株にとっては新年最初の取引で、このような朗報があって幸先が良いですね。本格的な株価回復には、2019年第4四半期・通期の決算を見てからとなるでしょうし、関税問題における政府間の更なる前進が必要なことは言うまでもありませんね。


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