こんにちは。時短父さんです。

米複合企業スリーエム(MMM、以下3M)は12日、ドラッグデリバリー事業を米投資会社アルタリス・キャピタルパートナーズに譲渡することで合意したと発表しました。これにより、3Mはおよそ6.5億ドル相当額の現金と利付証券、17%の非支配持株主持分を受け取る見込みです。
Altaris

ドラッグデリバリー。あまり聞きなれない言葉ですね。

「医薬品の配送」ではありません(笑)

ドラッグデリバリー(システム)とは、体内の薬物分布を量的・空間的・時間的に制御して、コントロールする薬物伝達システムのこと、です。薬物輸送(送達)システムとも呼ばれています。

日本DDS学会によれば、必要な薬物を必要な時間に必要な部位で作用させるためのシステム(工夫や技術)であり、薬物療法にとって非常に重要と位置づけています。

3Mではドラッグデリバリー事業において、以下のような製品群を有しています。

吸入器・マイクロニードル(微小針)
Drug delivery

経皮吸収剤
Drug delivery 2

これらの製品群からの年間売上高は、およそ3.8億ドルでした。

今回は投資会社への事業譲渡なので、実際にこの事業を継続するのは、しばらくは3Mの従業員たちです。かつ完全に売却したわけではないので、これらの事業から生み出される利益の一部は、3Mに還元されることになります。

3Mのマイケル・ローマン会長兼CEOは、この事業譲渡により3Mはより多くの資源を、ドラッグデリバリー事業のからの持ち分を保有するだけでなく、ヘルスケア分野のコアな部分へ投資できるようになり、やがて大きく成長していくだろうと述べています。

規制当局への届け出・承認を待つと、今回の事業譲渡は2020年上期中に完了する見込みです。これにより、3Mは1株当たり0.45ドル~0.50ドルの実現利益を得ることになりそうです。

3Mは、ドラッグデリバリー事業の譲渡で今年3つ目の事業譲渡の発表となりました。1つ目はTeledyne Technologiesにガス炎検知器事業を、2つ目はAvon Rubberに防弾着事業を売却していました。

ガス炎検知器事業と防弾着事業の売却発表(6月・8月)からしばらく時間が空いていたので、もう今年はないのかなと思っていましたが、構造改革の手綱を緩めることはなかったですね。3MのCEOも述べていたように、今回は完全に手放すわけではなく、そこからの利益も享受できる見込みなので、中長期的に見ていく必要があると思います。


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