こんにちは。時短父さんです。

エフティグループ(2763)は、「機動的な資本政策の実施及び株主への利益還元を目的」として、自己株式の取得に係る決議を行い、発表しました。

決議内容は以下の通りです。

・取得し得る株式総数 40万株(発行済み株式数の1.25%)
・取得価額の総額 8億円
・取得期間 2019年11月25日~2020年5月31日


エフティグループは株主還元に積極的なことで有名ですが、今回の自己株式取得の決議は、今年2回目のことです。
今年はすでに6月に決議した50万株分(発行済み株式数の1.54%)の取得を9月までに完了しています。さらに、これまでに保有していた400万株以上の自己株式のうち、約300万株(同8.36%)を消却しています。

同社の過去5年間における自己株式取得の推移は、以下の通りです。
自己株式取得の推移

ほぼ毎年のように自己株式の取得を行っていますね。しかも取得をする年は、複数回。
前回までの取得総額は40億円に上ります。2019年決議ベースだと15.5億円です。

私、同ブログでNTTドコモの自社株買いについても記事にしていますが、同社は今期だけで3,000億円分を上限に取得を目指しています。NTTドコモと比較すると、エフティグループの15.5億円は約1/200と規模が小さく感じてしまいますね。

しかし、それもそのはずでNTTドコモの時価総額は10兆円、エフティグループは500億円。エフティはドコモの1/200なので、自社株買いの規模も妥当なのだと思います。


ちなみに今回の決議分の計画では、2016年頃から取得株数は約半減しているのに、取得額はその頃と同レベルとなっています。これは、同社株価がその頃に比べて約2倍になっているからです。


自己株式取得の決議発表を受けて、エフティグループの株価は急騰しています。
株価 2019年11月22日
2日間で11%も上昇しました。しかもまだ自社株取得期間(11月25日~)は始まっていないのにです。
会社計画では、取得総額8億円に対して、取得株数が40万株ですから、1株あたり2,000円となります。したがって、市場(投資家)もその辺りまで上昇すると期待していることでしょう。ホルダーは売らないし、買いたい人も1500円でもまだ割安だと考えているかもしれません。

何故なら、通期の業績見通しでは希薄化EPSは117円となっており、現時点でも予想PERは12倍~13倍。少なくとも割高ではないでしょう。しかも、第2四半期までの進捗率は58%であることから、通期では業績が上振れる可能性もあります。さらには今回の自社株買いによりEPSが押し上げれられるでしょうから、例えPERが現在の水準を維持したとしても、1600円台半ば~1700円台まで株価が上昇することは簡単に予想できます。

通期でEPSの増加が達成できれば、今年は1円増配としている配当も、さらに積み増す可能性も否定できません。エフティグループは、昨年すでに発表されていた増配を増やした経緯がありますから。

ここまで安定して株主還元を実施してくれると、株主としては絶対に手放したくない銘柄になりますね。私の場合は、保有数は200株と少ないですが、それでもそこそこのリターンを得ています。連続増配も続けて、自社株買いも続けていってほしいと思います。


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