こんにちは。時短父さんです。

ここ最近何度か連続増配年数50年以上、いわゆる「配当王」の銘柄分析を行ってきました。今回は多角的メーカーであり、「配当王」でもある、ドーバー(Dover Corporation)について、その業績やキャッシュフロー、配当についてお伝えしようと思います。

DOV

ドーバーの事業は多角的に事業を手掛ける製造者で、その年間売上高は70億ドル規模となっています。事業としては、エンジニアリングプロダクト事業、燃料事業、印刷・識別事業、冷凍・食品機器事業などとなっています。
DOV2

エンジニアリングプロダクト事業では、産業用機器やソフトウェアを提供しています。

燃料事業では、燃料の小売りに関わるソリューションを提供。燃料(ガソリンなど)の小売り自体は行っていないのですが、そこで使用される機器(給油用の機器)などを製造しているようです。

印刷・識別事業では、産業用・消費者用ともにパッケージのデザインや印刷を行っています。

冷凍・食品機器事業では、小売り店舗などで使用される冷凍庫や食品機器の製造を行っています。


では、以下で過去10年間の業績を振り返ります。
【DOV】業績推移

先ほども述べたように、年間売上高は70億ドル程度です。2012年には80億ドルまで売上高を伸ばしましたが、2016年には60億ドルまで減少しています。直近2年間は売上高が回復傾向にあります。

1株あたり利益は、2013年をピークにして緩やかに減少傾向にあります。

【DOV】営業利益率

ドーバーの営業利益率は10%~16%の範囲で推移しています。平均は約13%でした。比較するわけではないですが、同じような製造業(複合企業ですが)のスリーエム(MMM)の営業利益率は20%を超える水準です。参考までに。

次はキャッシュフローです。
【DOV】CF推移

営業CFは比較的安定して推移していますが、低下傾向にあるように見えます。また投資CFはちょっとバラつきが激しいですね。ほとんどない年もあれば、フリーCFをマイナスに転落させるような支出が過大な年もあります。
営業CFマージンは、営業CFの減少に伴って低下傾向にあります。


そんなドーバーですが、先週12月支払い分の四半期配当(0.49ドル)を発表しまして、連続増配を64年間に伸ばしました。入手可能な範囲で、配当推移をグラフにしました。
【DOV】配当推移

さすが「配当王」というだけあって、きれいな増加ペースです。

過去10年間の増配率は以下の通りです。
【DOV】増配率

「配当王」といえども、近年の増配率はやはり低下傾向にありますね。12%や13%を超す年もありましたが、現在では5%前後の増配率です。長い期間増配を繰り返すのなら、高い増配率はなかなか維持できません。増配率と同等、またはそれ以上に利益も伸ばさないといけないですからね。

それでも「配当王」としては、まずまずの水準であると思います。

では配当性向はどうでしょう。増配率は高いですが、利益に対して配当が高過ぎれば、これを維持できません。
【DOV】配当性向

めちゃめちゃ優秀です。近年は上昇傾向にあるものの、それでも50%ですからね。まだまだ増配余地は十分にあるといって良いと思います。

株価と配当利回りの関係を見てみます。
【DOV】株価と配当利回り

ドーバーの株価は2008年に20ドル台だったのが、現在では100ドルを超える水準となっています。株価の上昇に伴って、配当利回りは低下しています。しかし、その低下のペースは緩やかなように見えます。これは、きっと「配当王」としては、そこそこに高い増配率していることによるのかなと思います。

今回はメーカーのドーバー(DOV)をご紹介しました。事業内容が消費者の生活に直接関わるようなものがあまりないので、あまりイメージが湧かない企業ですが、今回の記事でドーバーについて少しご理解いただけたところがあれば、幸いです。

投資家としての観点だと、営業利益率やキャッシュフローにやや難があるものの、増配率や配当性向は優秀だと思います。増配率を抑えたり、配当性向が少しずつ高まることを許容するならば、今後もしばらくは増配が続くと見て良いでしょう。株価も上昇傾向にあり、キャピタルゲインとインカムゲイン両方が狙える隠れた優良銘柄かもしれません。

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