こんにちは。時短父さんです。
4日ニューヨーク市場では、またまた米マクドナルド(MCD)の株価が下げました。先週末比で3%(約6ドル)の下げです。
同日のダウ平均株価は100ドル以上上昇して終わったことを考えると、マクドナルドの下げは個別要因によるところが大きいです。
その個別要因とは、もうご存知とは思いますが、同社スティーブ・イースターブルックCEOの解任発表です。
マクドナルドの3日付プレスリリースや各種報道によると、従業員との「合意に基づく関係」に関連し、判断を誤ったことが理由とされます。役員会は、イースターブルック氏がこれにより社内規定に違反したと結論付けました。
イースターブルック氏は自身の過ちを認めているようで、役員会の決定を受け入れ、CEOと社長の役職を外れることになりました。
同氏がCEOに就任してから、マクドナルドは様々な改革を実行し、売上高は減少するも、営業利益率を40%台まで高め、株価も2倍になりました。
彼の功績は大きかっただけに、残念な結果になりました。
イースターブルック氏の後任には、マクドナルドUSAの社長だったクリス・ケンプチンスキー氏が就任しました。同氏は「この重責に奮起している」と述べており、一層の改革を進めてくれることを期待したいところです。
改革を進めたCEOの解任と、新CEOの手腕を見定めたいとの思惑があって、株価は下落したのだと思います。3Q決算が芳しくなかったこともまだ影響しているかもしれません。
とはいえ、ちょっと売られ過ぎのような気もします。
何故なら4日に同社IRサイト掲載された四半期報告書によれば、3Qのキャッシュフロー(決算発表時には非公表だった)は、特段問題があるようには見えないからです。
営業CF 22.8億ドル収入(前年同期比8.4%減少)
投資CF 5.9億ドル支出(同17.7%減少)
フリーCF 16.9億ドル収入(同3.2%減少)
営業CFマージン 42.1%(同3.9%ポイント減少)
まぁ、確かに全ての項目で前年同期を下回りました。投資CFの減少は賛否あるでしょうが、フリーCFを増加させるという意味では、減った方が良いですね。
IT企業・アプレンテの買収に伴う支出はまだ計上されていないようですね。買収金額も発表されていないのが、投資家心理を不安にさせているのかもしれないです。
それでも全ての項目で下回ったからといって、これらの数字を悲観するのは過度なのだと思います。営業CFマージン40%超なんてそんなに見られる数字じゃないですから。
それに営業CFは減りましまが、中長期的な推移を見てみると、全体としたは増加傾向にあることには変わりません。2018年3Qが良過ぎたと見る方が妥当じゃないですか?
上のグラフを作成して気付いたのですが、2015年以降マクドナルドの4Qは、他四半期に比べて営業CFが落ち込む傾向にあることが分かりました。どうしてでしょうか?クリスマスシーズンは外食を控えるからかな?ご存知の方いたら教えて下さい。
今年もその傾向が現れるのなら、それを織り込んでおく必要がありますね。いずれにしても、心配するほどの水準ではないことは確かだと思います。
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