こんにちは。時短父さんです。

先月末に発表されたクラフト・ハインツ(KHC)の決算発表(プレスリリース)では、同社のキャッシュフロー計算書が確認できませんでした。当ブログでは業績の報告をしたものの、キャッシュフローについてはほとんど言及しませんでした。

その後、同社サイトを閲覧していると、同日付でSEC提出書類の掲載があり、そこにキャッシュフロー計算書がありました。以下にその内容をお知らせすると同時に、決算発表前に私が予想したもの(というか注目したい点)と比較をしてみたいと思います。

【発表前予想】
【KHC】3Q CF推移

発表前の予想では、営業CFの上積みがあるか?あるとしたら20億ドル程度までに至るか?と予想(グラフの通り)。
営業CFマージンは10~15%の幅で回復に至るか?と予想。
投資CFとフリーCFについては、すみません。予想ができておりませんでした。

そして実績はどうだったかというと。
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【実績】
【KHC】3Q CF推移(実績)

営業CFは19.9億ドルに増加しました。前年同期は8.7億ドルでしたので、大幅に改善しました。2Q時点では13.2億ドルだったので、3Q(7-9月)だけで6.6億ドルを上積みました。そしてほぼ予想通りの水準を確保しました。

投資CFは11.1億ドルの収入となり、大きくプラスになりました。2Qまでは0.1億ドルの支出超過でした。こちらはカナダでの一部事業売却に伴う、現金収入(18.7億ドル)が入ったことが要因です。

よってフリーCFは31.0億ドルを確保しました。前年同期比で4倍近い改善です。

そして営業CFマージンは10.8%を確保しました。前年同期は4.5%でした。今回はもう少し上振れてほしいところでしたが、2桁台を確保したので、まぁ合格圏内なのかと思います。

余談ではありますが、財務CFは以下の通りでした。
【KHC】3Q(累積) 財務CF
配当支払額は右側の前年同期24.2億ドルなのに対して、今期(左側)は14.6億ドルとなっているのは、減配の影響ですね。株主としては、配当は増えてほしいところですが、まずは財務状態の改善が先決です。

総じてキャッシュフローは改善されていて安心しました。一番は営業CFが増加していることですね。2017年は営業CFがマイナスだったんですから、それに比べて良すぎる結果です。まだ売上高は減少傾向は続いていて、予断を許さない状況ではあります。しかしながら、業績の本格的な回復に向けて、一歩一歩着実に前進している決算だったと感じました。

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