こんにちは。時短父さんです。

通信大手のNTTドコモは第2四半期の決算を発表しました。内容はまちまちでした。

売上高にあたる営業収益(6ヶ月累積)は2兆3300億円で、前年同期比2.5%減少しました。

営業利益は5402億円で、同11.5%減少しました。

純利益は3715億円で、同8.7%減少しました。

EPSは112.33円で、前年同期の113.29円からわずかに減少しました。

2Q業績推移

セグメント別の営業収益と営業利益は以下の通りです。
2Qセグメント営業収益推移

2Qセグメント利益推移

通信事業の営業収益は1兆8711億円で、前年同期比4.6%減少しましたが、営業利益は2531億円で、同3.0%増加しました。
携帯電話料金の引き下げに伴って、営業収益は3期四半期連続で減少となっています。

携帯電話サービス契約数は2.8%増加し、ドコモ光契約数も15.8%増加しているにも関わらず、営業収益が減少したのは痛いですね。

スマートライフ事業の営業収益は2531億円で、前年同期比13.7%増加しましたが、営業利益は347億円で、同6.4%減少しました。
同事業は、伸びしろがあり成長分野ですが、利益率は13%台と、効率性に欠いています。

その他事業の営業収益は2201億円で、前年同期比0.8%増加しました。営業利益は598億円で、同22.3%増加しました。
営業利益率は25%以上あり、3事業のなかでは一番効率良く稼いでいます。


キャッシュフローの推移は以下の通りです。現時点ではフリーCFしか発表されていませんが、問題ないと判断しています。純利益の減少と減価償却費が増加したため、営業CFは横ばい、営業CFマージンはわずかに増加すると予想しています。
2QCF推移

また通期見通しを一部上方修正しました。モバイル通信サービスの収入が順調に推移していることなどから、営業収益が600億円増加して、4兆6400億円を見込んでいます。しかし、同時に端末原価の増加や災害復旧に関わる費用が増加することから、利益は据え置きました。

さて、今期のNTTドコモは純利益が8%以上も減益になったにも関わらず、EPSは1%未満の減少に留まりました。これは明らかに4月以降進めている自社株買いの効果だと思います。

当初計画では上限3000億円分、発行済株式の3%程度を買うことになっています。9月末時点では、金額ベースでは計画の40%、数量ベースで37%を買っており、EPSを1%程度を押し上げた可能性があります。

業績自体は減収減益になりましたが、株価に影響を与えるEPSが微減に留まったことで、自社株買いの効果が証明されました。携帯電話料金の引き下げという減収要因がはっきりするなかで、株主価値を既存させないようにするNTTドコモの姿勢は評価して良いと思います。

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