こんにちは。時短父さんです。

日本たばこ産業(JT)は、9月の国内紙巻きたばこの販売実績を発表しました。

紙巻たばこの販売数量は68億本で、前年同月比27.3%減少しました。1~9月累計は574億本となり、10.5%の減少でした。

紙巻きたばこの売上収益は442億円で、前年同月比21.3%減少しました。1~9月累計は3,699億円となり、3.4%の減少に踏み留まっています。

販売数量、売上収益ともに2割以上も前年割れとなりましたが、逆を言えば前年9月が良過ぎたのです。昨年9月には、翌月のたばこ税増税を控えた駆け込み需要があり、その前年同月比でも25%弱の増加となったほどです。

そのため今年の9月が極端にダメだったかとえば、そうではありませんでした。通常の月とあまり変わらない、むしろ良かったです。実際、前月比では販売数量は3.0%増加し、売上収益は4.5%増加しました。しかも数量・売上収益ともに今年の最高値でした。
紙巻販売数量推移(月次速報)2019年9月

紙巻売上収益推移(月次速報)2019年9月


とはいえ、今年も状況は似たようなものでした。10月に消費増税が実行されました。JTでは何ヶ月前から1箱10円程度の値上げを発表していました。そのため今年も9月は駆け込み需要があるのかなと予想していましたが、数字を見る限りでは昨年ほどの需要はなかったようですね。

もしかしたら、あったのかもしれないですが、全体の喫煙者数が減っているので、大きな数字の変化としては現れなかった可能性がありますね。

ちなみに9月単月のシェアは60.4%でした。8月に60%台を割っていましたが、一か月で回復しました。
紙巻シェア推移(月次速報)2019年9月


さて、10月31日には第3四半期の決算発表があります。これまでの国内紙巻きたばこの販売実績(速報値)から、国内たばこ事業の業績予想をしてみたいと思います。

2018年第1~3四半期(1~9月)累計の国内たばこ事業の売上収益は4,783億円でした。うち加熱式たばこなどのRRP関連が461億円でしたので、紙巻たばこは4,322億円程度と推測されます。先ほど、今年の累計売上収益は3,699億円と書きましたが、昨年実績との比較では85%程度の進捗率となっています。

同事業の2018年年間売上収益は5,824億円で、RRP関連が646億円でした。従って紙巻たばこは5,178億円程度と推測できます。3,699億円は、進捗率でいうと71%です。

月末発表の決算では、国内たばこ事業では減収となるでしょう。紙巻たばこの月次速報値を見ている限りではそう思うのは当然かもしれませんね。しかしながら、売上収益全体の6割は海外たばこ事業ですし、国内たばこ事業ではRRP関連が伸長しています。これらを踏まえると、全体では横ばいとなる公算が高いです。


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