こんにちは。時短父さんです。

株式投資で配当金をもらえることを楽しみにしている投資家さんは多いと思います。なかでも配当利回りが高い、高配当株は根強い人気(株価には反映されないですが)がありますね。日本株ならJTや日産自動車、大手総合商社、銀行株などですし、米国株ならタバコ株(MO/PM/BTI)、エネルギー株(XOM/CVX)、情報通信株(T/VZ)などです。

根強い人気がある一方で、高い配当利回りは、評価が分かれるところではあります。というのも、その銘柄に人気がなく株価が上昇しない、または下落しているから利回りが高まる性質があるからです。

株価は、投資家による銘柄に対する評価額です。株価が下がることは、投資家がその銘柄を評価していない、または評価を引き下げたことを意味します。まぁ、その評価が「正しい」かどうかは、別の問題なのですが。

高配当株の支持派は、ジュレミー・シーゲル氏の配当再投資戦略に啓発され、割安な株式を買い増し、配当を再投資すれば、最終的なリターンは成長株を凌ぐと信じています。

一方で高配当株の不支持派は、高配当株は利益成長が鈍化したり、ビジネスの先行が不透明だったりすると主張します。株価が右肩上がりの一握りの成長株に投資していれば、保有資産を増やせると信じています。

どちらも一理あると思います。
どちらが良いとか、悪いとかではなく、投資家本人が純粋に株式投資を長く楽しめる方が、結果的にリターンは良くなるのでは?と考えています。

個人的には、高配当株を支持しています。高配当株投資には以下のような楽しみ方があるのではないかと思っています。

1.配当を受け取る

高配当株投資をするからには、やはり配当の受け取りが楽しみの一つになるでしょう。
配当は完全な不労所得です。不労所得の良いところは、働かずしてもらえるお金ということ。もう一人の自分がせっせと稼いできてくれるのです。

サラリーマン投資家はこの不労所得の割合を増やしたいと思っているはずです。毎日会社で働くのって結構大変ですから、少しでもこの負担を減らしたい。そんな時に配当という、収入源がもう一つあると、経済的に精神的に楽になることでしょう。

しかも、高配当というだけあって、そこそこボリューム感のある金額がもらえます。

現在、絶好調に人気のないJTの配当利回りは、6.5%程度ですね。年間配当は154円で、株価は2,350円です。15,400円の配当を受け取る権利が、23.5万円で買えるのです。

2.安く・多く買い増し

高配当株の楽しみの一つに、株式の買い増しがあります。成長株でも買い増しはできますが、株価が上がってしまえば、買い増せる量が減ります。

高配当株なら、かなりの頻度で株価の高い時と低い時が交互に訪れるので、安く、そしてより多く買い増しが可能になります。株式の買い増しは、将来受け取る配当を増やすためにやるようなものです。

安定したキャッシュフローの高配当株が一時的な要因で急落したら、それは絶好の買い場です。将来もほぼ確実に配当を支払ってくれるであろう銘柄を、安く買えるバーゲンセールです。

受け取る配当を効率良く増やしたいのなら、株価がより安くなっている時に買えたらいいですね。


3.増配(時には減配)

通常、高配当な状態は株価が安いことによって発生します。配当利回りは、配当÷株価で計算するからです。

しかし、もう一つ高配当が起き得る事象がありますね。増配です。そう、分子の配当が増えれば、一時的に高配当な状態になります。
"一時的"なのは、増配発表と同時に買いが入り、株価(分母)が上昇してしまうからです。

高配当株はキャッシュフローが安定していることも多く、比較的株主還元に積極的です。ビジネス自体の先行に不安があると信じられていても、配当を増やすことが可能なのですね。

増配があるなら、残念ながら減配もあります。これは全然楽しくないですが、減配によって株価が急落して、配当利回りが減配前より高まることだってあります。日産自動車やクラフト・ハインツがそうです。


まぁ、投資をしていると色々なことが起きますが、株価(資産評価額)をあまり気にしなくて良いなら、高配当株投資は楽しめると思います。自分なりの楽しみ方を見つけてみて下さいね。

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