こんにちは。時短父さんです。

駐車場運営大手のパーク24(4666)は自己株式立会外買付取引による、自社株買いを実施しました。

取得した株式数は526,800株で、予定していた株式数560,000株より33,200株少なかったです。

取得価額はおよそ12億5270万円で、上限16億5000万円よりおよそ3億9700万円少なかったです。


今回の自社株買いにより、パーク24の自社株保有数は528,203株で、発行済株式数に占める比率は0.34%になりました。

少なっ!!

元々はたったの1,403株しか保有していませんでした。

自社株買いをする時って、通常は取締役会の決議とかが事前にあって(それが事前に発表されて)、ある程度の期間のうちに行うものだと思っていました。パーク24に関してはそんな兆候はありませんでした。確かに事前に取締役会の決議はありましたが、それを投資家が知り得たのは、取得発表とほぼ同時です。

今回、何故急に自社株買いを行うことになったのでしょうか。

発表資料によると、今回の自社株買いの理由は、「経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするため」となっています。

言い換えるなら、「海外事業は大幅な赤字で、本業の利益の下押し要因となるから、自社株買いにより1株利益を支えたい」と言ったところでしょうか。第3四半期の決算では、1株利益が50円程度となり、前年同期比16%も減少し、通期計画の61%の進捗に留まっていました。

でも、たったの0.34%ですからね。1株利益を支える効果は果たしてどれくらいあるのか。もしくは、潜在株式の希釈化分を圧縮するために買ったということなのか。新株予約権だけで172万株もあるし、転換社債の残高だって350億円分もあります。52万株(12億円分)では効果は限定的に思えます。

同社のHPをざっと見る限りでは、パーク24は自社株買いをほとんどしてこなかったようです。

事業形態からすれば、ある意味当然です。事業拡大のために、駐車場開発を進める先行投資が必要でした。そのためには資金が必要でしたから、自社株を買い戻す余裕はなかったと思います。

今もそんなに余裕はないでしょうが、1株利益の落ち込みをカバーしなければ、一層の株価が下落しかねない。そう判断したのでしょう。

今回、526,800株を買ったことで、1株利益の押し上げに加えて、年間配当3600万円分の支払い負担がなくなりました。これは長期的に続くプラスの効果ですね。

いずれにしても、投資家の評価を得るには、本業で利益を残さないといけません。財務テクニックを使って、何とか利益を押し上げようとしてもどこかで無理が来るように思います。

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