こんにちは。時短父さんです。

JTが8月分の国内紙巻きたばこの販売数量と売上収益(速報値)を発表しました。内容は悪かったです。


単月の販売数量は66億本で、前年同月比10.6%の大幅な減少となりました。前月比では1.5%の減少でした。1〜8月の累計では、販売数量が506億本で、前年同期比7.7%の減少となりました。
紙巻販売数量推移(月次速報)2019年8月

紙巻きたばこの売上収益は423億円で、前年同月比3.4%の減少でした。前月比では1.4%の減少でした。
1~8月の累計売上収益は3257億円で、前年同期比0.4%の減少となりました。
紙巻売上収益推移(月次速報)2019年8月

8月単月のシェアは59.8%でした。2017年2月以来の60.0%割れとなりました。
紙巻シェア推移(月次速報)2019年8月

2015年以降、8月の販売実績はさほど悪くはありませんでした。前月比増が3/4回、前年同月比増が2/4回となっています。
にも関わらず、先月の落ち込みは予想以上でした。10月の消費増税前の駆け込み買いは見られないですね。

良かった点を1つ挙げるなら、売上収益の落ち込みが販売数量ほどではないことです。これはJTの価格戦略が機能しているからでしょう。株主にとっては、販売数量よりも売上高や利益が重要です。いくら数量を販売したからといって、売上高を維持し、利益を出さなければ意味はないですから。

そういう意味では、累計値でも売上収益が0.4%減に留まっているのは、むしろ評価をした方が良いのかもしれません。それにJTの事業は国内の紙巻きたばこだけではありません。成長分野の加熱式もありますし、売上収益では海外事業の方が大きいくらいです。

とは言っても、8月速報値の結果を受けて、きっとまたJTの株価は下げるでしょうね。
JT株保有者で含み損を抱えていない人はほとんどいないと思いますから、損失拡大を最小限にするために売却と選択するのは自由です。

しかしながら、参入障壁が高い産業の主力プレーヤーで、安定したキャッシュフローが見込め、連続増配15年の実績を考えるなら、JT株を手放すのは勿体無いと思います。

今日もポチっとお願いします。
↓↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ