こんにちは。時短父さんです。

国内駐車場運営のパーク24(4666)は、2019年10月期の第3四半期の決算を発表しました。内容はまちまちでした。

売上高(9ヶ月累計)は2,326 億円で、前年同期比7.7%増加しました。

営業利益は146億円で、同3.1%減少しました。売上原価ととも、販管費が増加しました。

純利益は78億円で、同13.9%減少しました。本社移転費用やブランド変更費用を特別損失として10億円計上しました。前者は2Qで計上済みで、後者のみこの3ヵ月間で発生した費用(約3.7億円)となります。

EPSは50.44円で、前年同期の60.63円から大きく減少しました。

3Q 業績推移


セグメント別の業績は以下の通りです。
【4666】パーク24 3Q事業別業績推移

駐車場事業国内
売上高(9ヵ月累計)は1229億円で、前年同期比5.7%増加しました。
営業利益(同)は204億円で、同4.8%増加しました。

下のグラフは同事業の四半期毎の業績推移です。
【4666】パーク24 国内駐車場四半期業績推移
2015年1Qと比べると、2019年3Qは売上高で29%増加、営業利益で26%増加となっています。急成長分野ではありませんが、堅調に推移していると言っていいと思います。

駐車場事業海外
売上高(9ヵ月累計)は494億円で、前年同期比3%増加しました。
営業損失(同)は12億円で、前年同期4億円損失から拡大しました。

下のグラフは同事業の四半期毎の業績推移です。
【4666】パーク24 海外駐車場四半期業績推移
海外事業は四半期ベースでは、2018年2Q以降利益は出ておらず、苦戦しているのが分かります。売上高の成長も止まっているように見えます。

モビリティ事業
売上高(9ヵ月累計)は604億円で、前年同期比16.5%増加しました。
営業利益(同)は45億円で、同38%増加しました。

下のグラフは同事業の四半期毎の業績推移です。
【4666】パーク24 モビリティ四半期業績推移
モビリティ事業は、季節変動によって駐車場事業国内ほどの安定感はないものの、同社の成長分野だけあっって、売上高は2015年1Qと比べて87%増加しました。営業利益も7倍になりました。現在、同事業は駐車場事業国内に比べて約半分の事業規模ですので、こちらが収益の柱に育つことを期待したいですね。

財務状況は若干悪化傾向にあります。
2019年3Qno自己資本比率は30%でした。保有現金が減少し、建物など固定資産が増加し、長期借入金が増加したことで主な要因です。
【4666】パーク24 自己資本比率推移

またキャッシュフローも悪化しました。
営業キャッシュフローは283億円(前年同期比50億円減少)、投資キャッシュフローは398億円(同148億円増加)しました。
営業キャッシュフローマージンは12.1%でした。
3QCF推移

通期の業績見通しは据え置いています。しかしながら、ここまでの進捗を考えると、売上高は計画をクリアしたとしても、営業利益、純利益、EPSについては会社予想を下回る可能性が高そうです。
【4666】パーク24 業績進捗率

今回の減益は、海外事業での営業赤字の拡大に加えて、特別損失10億円を計上したことが大きな要因です。特別損失がなければ、純利益は88億円残り、減益率も3%で済みました。

国内駐車場事業が堅調なことと、モビリティ事業が成長していることを踏まえると、本業はまずまずの業績だったと思っています(良くはないけど)。今は海外事業が完全に足を引っ張ってしまっています。海外事業でいかに利益を上げるか、損失を縮小させられるかが、鍵と言えます。

今日もポチっとお願いします。
↓↓

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ